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内容説明
妻セツの語りに魅了され、日本の古い伝承物語を叙情溢れる筆致で語り直したハーンの再話文学。最も代表的な『怪談』完訳に、『骨董』『霊の日本』等から集めた主な怪奇譚60篇超を詩情豊かな訳で贈る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
TakaUP48
70
「耳なし芳一」は秀作だ!半盲で聴覚の人・ハーンと芳一は重なっているのか。「食人鬼」、僧侶の出会った話「ろくろ首」、のっぺらぼうの「むじな」は結構怖い。胡蝶の夢か「安芸之介の夢」。だらしのない姫と爪楊枝は予想外の組合せの「ちんちん小袴」。朝ドラの片言日本語のハーンと違い、繊細で綺麗な文章を書いていたよう…。「再話文学」以外では、「虫の研究」で無私の力で働く蟻は素晴らしいと蟻礼賛の一文。東京移住後の夏休みは、焼津暮らし。精霊流しを泳いで追いかけた話が面白かったが、「お盆には泳ぐな」の故人の言葉を思い出した。2026/03/03
ポチ
44
怪談2冊目。図書館にリクエストしたら間違ってこれになってしまったが、65篇も収録されておりとても楽しめました。2026/01/12
どぶねずみ
25
怪談はただ人を驚かせるための話ではなく、人の心や昔の日本人の価値観を描いた物語なのだと感じた。私はホラー小説があまり得意ではないが、この作品は恐怖をあおるというよりも、美しく静かな文章で語られているため、最後まで興味深く読むことができた。特に、怖さの中にも切なさや温かさが感じられ、読み終えた後には不思議な余韻が残った。古くから語り継がれてきた怪談には、人への思いや約束の大切さなど、現代にも通じる教えが込められていることが印象的。ホラーが苦手な人でも読みやすく、日本文学の奥深さを味わえる一冊だと思う。2026/06/20
rokoroko
24
朝ドラから「耳なし芳一」は幼いころ読んだけどほかの作品に触れる機会がなかった。きれいな文章に驚いた。「お貞の話」が良かった。若くして亡くなってしまう女性が夫となる男性に生まれ変わってあなたのもとに行くという話。そして偶然にも生まれ変わり男性と結婚という話。別の人生歩みなさいよと思ったけどね。ふふふ2026/04/26
きゃれら
16
朝ドラ「ばけばけ」に釣られ、未読だった小泉八雲に挑む。「耳なし芳一」がやっぱりいちばんの傑作のようだ。あとは「耳なし」ほど怖くない。小さいお話の集積で、男女の恋沙汰はちょっと千一夜物語に似てなくもない。そういえば、子供の頃を思い出すエッセイに千一夜物語は出てくる。子供の記憶では、キリスト教のホラーさが書かれているのは、お?と思った。キリスト教圏生まれの人が書いているところは新鮮だ。ドラマの参考書なので、おトキさん(セツさん)がヘブン(ヘルン)先生にどんなふうに語っていたのか想像しながら読むのが楽しかった。2025/12/12




