新潮文庫<br> 穢れなき者へ(新潮文庫)

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新潮文庫
穢れなき者へ(新潮文庫)

  • ISBN:9784102410417

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内容説明

メイン州の島の沖で七つの遺体を乗せたヨットが見つかり、発見者のイズレルに容疑が向けられる。彼には実父殺害の過去があった。一方、隣の島では少年ライマンが、父親の暴力に耐えかね逃げ込んだ廃屋で、手斧を持つ謎の娘と遭遇していた。それぞれに孤独な三つの魂は、やがて船上の殺害事件と深く関わることに……。S・キング激賞の気鋭が圧倒的筆力で描き上げた感涙のミステリー・ドラマ。(解説・池上冬樹)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

73
実父殺しで服役し、仮釈放中のイズレルが海を漂う豪華クルーザーで7人の死体を発見する。殺されたのはメイン州司法長官や連邦地方裁判所判事で、ともに地元のセレブな人物ばかりだった。同じころ、近くの島で暮らす少年ライマンは、密かに隠れ家として使っている空き家で血だらけの若い女性と遭遇する。大量殺人の真相を軸に、孤独のなかに生きる三人の出会いと別れが感動的。終盤は泣きそうになった重厚なミステリーでした。2026/03/31

オーウェン

56
メイン州の島で7つの死体の乗せたヨットが発見される。 発見者のイズレルに疑惑の目が向けられる。 なぜなら彼は父を殺して15年服役していたからだ。 隣の島では父の暴力に耐えている少年ライマンが謎の娘と密かに会うことに。 違う場所で起こる出来事が次第にリンクし始めるとき、事件の真相が分かってくる。 最初はイズレルに疑惑の目が行くが、少年少女の写真を持っているなどの点が、ライマンと少女の繋がりを知る。 脱出させるためのイズレルの行動が胸を打つ仕上がり。2025/10/08

キムチ

48
ある意味、苦手系展開の海外サスペンス・・なんせ長い。そして結末が見えない。確かにラストのアクションは手に汗ものだが。読み易い訳に助けられつつも時間がかかった。7人の遺体発見で惹きつけ2部はギアチェンジし登場人物が入り乱れ。キングものの舞台によくなるメイン州∼大西洋に浮かぶ島。過酷過ぎる人生に足を取られる子どもたち。イズレルが2人の男女に魂の結びつきを確認するストーリーと言えば単純だけど、私はクルーザー事件の本質、裏で蠢いた政経の闇を知りたかったので-20点。イズレルを支えた女性刑事は心温もるけどね。2026/02/16

tosca

34
主人公はかつて父親殺害の罪で服役していた男。メイン州の島の沖合に漂うクルーザーで、7人の死体を発見するが当然第一容疑者とみなされてしまう。彼の過去が徐々に明かされて事情が分かってくるが、状況的にかなりマズイ事になっていく。一方、父親から虐待を受けている12歳の少年は、廃屋でケガをした謎の娘と出会う。彼らをとりまく理不尽さが重苦しく、早く悪人を何とかしてくれと、読むスピードが上がる。あまりにも事件が大き過ぎて、どう決着させるのかと思っていたが、ラストはスッキリはしないものの、ああなるしかないなという感じ2025/11/26

しゃお

34
イズレルが発見したヨットに残された7つの死体。序盤は父殺しで15年間服役していたというイズレルが、メイン州警察の警部補サラザールと何かしら関りがある様子が仄めかされている様子でもって静かに物語を牽引します。やがて父に虐待されている少年ライマンと謎の娘が登場すると一気に転がりおぞましい真実が浮かび上がってきます。思いのほか死体が増える結果になりましたが、あの展開にもっていくためだったのと納得すると共に、イズレルが海を感じる様子にはグッとくるものが。また、少年ライマンの跳ぶ姿はなんとも鮮やかでした。2025/09/23

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