内容説明
帰省する途中でバイク事故に遭い、右腕を失った大学生の桜千早。それは不慮な事故ではなく、事件だったーー。入院中、失った筈の右手に縋りつく女性の手の感触……。「みつけて」と結露した窓に描かれたメッセージ。千早は自分が事故に遭った日に殺されたという女性のことを思い出す。一方、県庁に勤める堅物でまじめな大野木は、急遽、特別対策室の室長を任命される。そこは行方不明者や怪異現象などの曰く付きの案件を専門とする部署で、組織でも秘密裡の部門だった。特別な対策を必要とする案件を解決するべく、大野木は紹介された霊能者、桜千早と出逢う。オカルトホラーバディここに開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
四弦桜
16
事故で右腕を失うと同時に霊を視る力を得た青年千早と県庁職員で特別対策室の室長に任命された大野木がバティを組み数々の案件をこなしていく。 なるほど、3話目あたりから面白さが加速していく✨ 少しづつ絆が深まる2人。そして骨董店夜行堂とは…下巻に期待が膨らむ!2025/08/01
まる
3
大野木さん、めちゃくちゃ怖がってても逃げずに職務を全うしようとするところがとても推せる。性格も生活も何もかも正反対で、怪異がなければ関わることもなかっただろう2人が組んで問題に対処していくのが最高。「初日」好き。一つ一つの話は短くて読みやすい反面、人物や怪異の背景をもう少し深く描写してくれたらなと思った。でもあっさりした描写が逆に、苦しんでる人もしくは霊を日常的に救ってるんだなと感じられていいなとも思う。「叫禍」「搖花」が希望を感じられて好き。色々と謎も多いので、続きを読むのが楽しみ。2025/08/08
杳
3
単行本と収録順が変わり、千早くんの名前も早くから出てきているので、より“バディのお話”感が増していました。書き下ろしの大野木さんがとても可愛い。こういうふたりの平和な日常も大好きです。2025/07/24
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