内容説明
令和■年、発見された一連の有害情報群。
編纂者は不明。
本情報群は、「右園死児報告」を補完する性質を持ち、
その構成は、怪文書、または報告書から散逸した断片的文書によって成り立っている。
この記録群は、ヒト型右園死児「三田倉九」に関連している。
――「久」とは、「九」の同義文字。
すなわち、「永久」「無限」「天」「皇帝」……
尽きることなき概念を内包する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
64
前作より飛躍的に良い!報告書の羅列は変わらないが、今回は前日譚的な様相。維新後の廃仏毀釈を任じられていた上司と部下。部下の名は三田倉九、そう、前作で鯨の腹から右園死児化して見つかったあの男。日本を異界化する“右園死児”と遭遇し調査を行う過程で上司を失った彼は、否応なく最前線に立たされる事に。あざとく小狡く冷酷な男が孤独に破滅に立ち向かう物語。利害関係で集めた仲間たちと勝ち目の無い戦いに明け暮れる三田倉の心境の変化が苦しくも切ない。伏線の回収も見事だったし、前作の登場人物たちとの再会も善き。(→続)2025/07/26
アノニマス
10
1巻目だと間違えたまま読みきったので三田倉九が主人公だとばかり。表紙をよく見たら「久」と記載されている。Xで流れてくるリンクから断片的には読んでいたが一気に読んだ方が全体のストーリーを理解しやすくて良いなと思っていた。『うつろ猿』の報告が印象的だったのを覚えている。印刷して紙飛行機にして飛ばしたりしたら絶対にいけない。本編を読んだ後で感想が変わりそうな作品。2025/08/30
あられ
9
前の本より読みやすく、わかりやすかった。薄っすらと災厄の輪郭がみえ、どう防ぐか、三田倉九の動きがわかる。これでひと区切り? 四角で囲んだ有害信仰物報告のカタカナが読めません。orz。。。小さすぎる。。。←写真撮って拡大しようとしたがぼやけてしまう。。。棚主一郎太、二郎佐、三琴、四郎か四乃、五郎と続く一族のこともおもしろそう。。。2025/07/27
きょん
8
右園死児続刊。右園死児により各地で引き起こされる異様な事件の対策を行う安堂と三田村。そして安堂は遂に右園死児化し、三田村に処分される。引き続き職務を遂行する三田村の元に集まった様々な曰くをもつメンバーたちに仲間のようなひとときの憩いを感じる三田村だが、さらに厳しい運命が待ち受けている。ぜずすとゆだず、古事記のイザナギイザナミなど、右園死児の曰くが少し分かるようなヒントが描かれるが、結局は令和の時代も脈々と右園死児化は進んでいるようだ。前作のほうがSF的な展開も臨めて面白かった気がするが、、、2025/08/21
イツキ
8
前作で描かれていない部分、特に三田倉九が関わる右園死児案件がメインの巻。最初は純粋に国を思って動いていたはずの三田倉が自己犠牲に走りきれない臆病さも相まってどんどん取り返しがつかなくなっていく様子が描かれており、物語全体に深みが与えられたように思えます。そして前巻に引き続き簡潔に報告される異常現象の悍ましさが凄いです、淡々としていることでかえって恐怖心が煽られます。よくこの国滅びなかったなとしみじみ思いました。2025/08/10
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