ビッグコミックススペシャル 宗像教授世界篇（６）

著者名：星野之宣【作】

小学館（2025/07発売）

• ISBN：9784098634897

内容説明

火山の女神イザナミが示す謎とは――！？

大きな鉞で雷を呼ぶ英雄――
北欧神話の雷神トール、日本神話のスサノオ。
歴史の中で変容した彼らの子孫こそが、金太郎――！？

鉄槌を操った英雄たちのルーツをひもとけば、
日本神話の創世記 “国生み神話”に繋がってゆく。
果たして、黄泉国の女神イザナミが示す謎とは…

かつて、鉄を求めユーラシア大陸を駆けた“遊鐵民(ゆうてつみん)”の足跡を辿り、
アイスランド、奈良、ポンペイ、鹿児島へ…
宗像教授は世界を駆け巡る――！

火山にまつわる日本神話の謎を追う最新刊！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆よいこ]

世界篇⑥国生み。姪の宗像勇魚(いさな)が美人でかっこいい主役級▽[第17話:巨人たちの神話・後編]アイスランド、バイキングの巨人伝説。流氷の崩落に巻き込まれ洞窟迷路に迷い込んだ宗像教授と芹沢編集長と編集者の早乙女。3人が見た胎内洞窟は果たして巨人の遺跡か[第18話:黒鍬(くろくわ)と鉞(まさかり)]物部の末裔。金太郎悪く育てば鬼になり[第19話:国生み]イザナギイザナミ夫婦の決別「事戸(ことど)の渡し」南九州の縄文人を全滅させた幸屋火砕流は日向の海岸まで及んだ▽古事記の描写がすごい。2025.8刊

2025/08/10

[ぐうぐう]

『宗像教授」シリーズをはじめとする古代ものを読んでいると、地元が出てきたりするので嬉しくなる。石舞台古墳は多くの漫画に登場する有名どころだが、誰が古墳を暴き、石室を剥き出しにしたのかに着目するのがユニーク（手塚治虫『火の鳥 ヤマト編』では、なぜあのような歪な墓になったのかが描かれた）。酒船石もメジャーな遺跡と言える（『三つ目がとおる』で写楽は薬を調合する台だと推理していた）が、それ以上に益田岩船をクローズアップするあたりが憎い。

2025/08/16

[こら]

宗像教授、何回洞窟に閉じ込められるねん！

2025/08/24

[はじめさん]

裏表紙がサービスショット。姪と大姪の年齢が、異考録の頃から考えると整合性取れないが、細けぇこたぁいいんだよ。古代人も地震や津波を畏怖した。世界を覆いつくすような大蛇（オロチ）と相対する、古代の英雄神たち。その手にあったのは剣ではなく、金槌？　ヘビもまた、ノヅチやミヅチ、どこかカナヅチと通じるのかもしれんな。／ オロチ族とオロチョンは流石に…と思ったが、北のカムチャッカの地震が太平洋側に波を起こすとか、古代の列島の距離は長大でありながら、そこを行き来する人々もいたかもしれない。

2025/07/30

[Susumu Kobayashi]

宗像教授は辛くも氷河から生還。その途中でとんでもないものに遭遇する。鉄を追いかけての旅は金太郎伝説と国生み神話へと繋がる。

2025/08/14