内容説明
第6回アース・スターノベル大賞ルナ佳作受賞作、待望の中巻!
コミカライズ企画進行中!
「それではお見せしましょう、運命を切り拓く反撃の一手を」
謂れのない罪で追放刑に処されたアリアレインは、侯爵家を侮られたことに激怒し叛旗を翻す。
アリアレインが一晩のうちに撒いた謀の種は大きく根を張り、その影響は王室に絡みつくようにじわじわと広がっていった。王太子エイリークは振り回されながらも対応するが、アリアレインの策略に絡め取られてゆく。
王室を混乱の渦に陥れながら、アリアレインはマレスへと向かう航海を続けていた。次なる一手をすでに用意していたアリアレインは、弟クルツフリートに華麗な笑みを浮かべる。
「私の打つ手はあのひとつだけじゃないのよ──やってくれるわね?」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
30
アリアレイン、まさしく弟クルツが言うように王妃の器じゃなく王なのだろう。この本の登場者はほんといい仕事してます。従者としてのアーヴェイル、アリアレインの弟クルツも姉に背かず、クラウディアはアリアレインと違って女として王太子を支え、その父親は娘のしでかしによって位が上がったはいいが、いままでのぼんくら内務卿などの尻ぬぐいに翻弄されて・・。アリアレインにとってアーヴェイルが恋の対象・・未来の婿殿だったらいいけどなぁ(^^♪。2025/11/25
よっち
21
謂れのない罪で追放刑に処されたアリアレイン。侯爵家を侮られたことに激怒し、受け入れたふりをしながら叛旗を翻す準備を進める第2弾。許された3日間の猶予を使って、領地にいる父と連携を取りつつ、自らの権限で情報の遮断を行い物資を集めながら、街道の要衝を抑える子爵に調略の手を伸ばす一方、実務の要職を引き抜くことで中枢を機能不全に陥らせるアリアレイン。こんな娘がいたら父親も大変だな…と苦笑いでしたが、処断するにしても詰めが甘かったというか、ここまで初手で的確な手を打たれては、後手に回った王太子側の苦戦は必至ですね。2025/07/04
わたー
16
★★★★★また下巻がでるまでお預けだなんて…そんな殺生な…上巻でアリアレインが与えられたたった3日間の猶予。その3日間で彼女が仕掛けた幾重もの策が成っていく様が描かれる内容。破綻しかけていた各省庁に介入して支えていたからこそ、どこを突けば機能不全に陥るかなんてそれこそ赤子の手をひねるよりも簡単で、最小限の力で的確にそれを為してしまったのは見事。現状は現場レベルの混乱に終始しているが、下巻でこれがどう王太子の行動を阻害してくるのか楽しみにしたい。という本編が面白いのは言うまでもないのだが、2025/07/01
サキイカスルメ
15
上巻でアリアレインの追放が決まった時に彼女が考えた対策。それらの全容と実行がされていく中巻。上巻はアリアレインがどんな人物かを彼女や彼女の周りの人たちから描かれたように感じましたが、今回は彼女の周りの男性陣による奮闘が印象的でした。味方も敵サイドも、娘たちに頼りにされ振り回されるお父様たちの苦労よ……。どっちのお父様も、言うべきことは言いつつ結果的には娘にだだ甘なの良かったです。弟くんの覚悟もよかった。確実に勝ち取りにいってるの姉弟よね(笑)アーヴェイルとの再会の描かれがもすごい好き。2025/06/28
ホシナーたかはし
13
王太子の新たな婚約者 クラウディアも、お茶会やら何やら、いろいろ出向いて顔を売るのが当たり前。ここまで細かく丁寧に書かれてしまうと、他のネット小説に転がっている「悪役令嬢追放もの」が読めなくなってしまう。いいぞもっとやれ。親愛、友愛、敬愛等々、様々な愛の形が読める面白い中編でした。2025/07/11
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