新潮文庫<br> 美しすぎた薔薇(新潮文庫)

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新潮文庫
美しすぎた薔薇(新潮文庫)

  • 著者名:くわがきあゆ【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2025/07発売)
  • 読書週間の1冊を!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~11/3)
  • ポイント 175pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101061818

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内容説明

竜守令祥(たつもりれいしょう)は、転職先で教育係となる工藤三鷹(くどうみたか)との衝撃の出会いを果たす。その容姿、能力、所持品までもが憧れであり、全てを真似る日々が始まる。だが、その「執着」は殺人への幕開けだった。ストーカー被害の顛末と考えられるなか、やがて、被疑者となった男に関わる不可解な事実が次々と浮かび上がる。――『レモンと殺人鬼』で注目の著者が描く、究極のサスペンス! 『初めて会う人』改題。(解説・大矢博子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

508
『レモンと殺人鬼』の前に出ていた作品らしい。どの作品にも負けず劣らずサイコな人物だらけで、リーダビリティは抜群に高い。ただ、『レモンと殺人鬼』のようなブレイクスルーにならなかったのも頷ける。主要人物たちの"癖"が物語の本質部分に寄与していないのだ。令祥視点と理央視点での三鷹のキャラのブレが激しく、理央パートで急に意味深に「額が出ている」という描写がされたり、もしかすると最初は違う結末を考えていたのではないかとも疑っている。とはいえ、破壊力は相変わらず抜群で、ラストのインパクトは他に引けをとらない。2025/08/03

yukaring

78
相変わらず出てくる人が皆ぶっ壊れてるくわがき作品。全く共感できず誰ひとり好きになれない登場人物達が縦横無尽に織り成す強烈な物語。しかしかなりスピード感のあるサスペンスで、怖いもの見たさと言うか続きが気になって仕方がない面白さ。転職先の先輩に憧れ持ち物や洋服、果ては言動まで完コピしようとする気持ちの悪い後輩。この執着がやがて殺人へと繋がり…。そして容疑者を取り巻く不可解な出来事が刑事達を苦悩させる。被害者と加害者の関係、二転三転する展開にコロコロと作者の手のひらで転がされる。凄いものを読んでしまった気分。2025/08/24

akiᵕ̈

25
いくらその人に"憧れる"からといってそこまでやるー!?もう想像の遥か上の上の方まで突っ切っちゃって、どうなっちゃうの状態に始まり、立場がガラリと変わる展開に何が何だか。真相に近づいていくにつれ、益々ひどい笑。そしてとんでもない所に着地したよ笑。これは読み返してみると、なるほどねと思う所がちょこちょこ出てきそう。自分の世界にどっぷりとでそこしか見えていない人の恐ろしさを存分に思い知らされる。2025/10/07

なっち

25
単行本『初めて会う人』の文庫化における改題。購入してもう一度読む。細かいところは忘れているので、新鮮な気持ちでこのヤバイ人たちを再度観察。改題しない方が良かったのにな。 2025/09/04

よっち

24
竜守令祥が転職先で2歳年上のSE工藤三鷹と出会った瞬間に抱いた憧れ。愛が狂気へと変貌する人間の闇に迫る衝撃のサスペンス。三鷹と同じになりたいという思いは日々募り、服装、髪型、発言、行動に至るまで全てを真似ていく令祥の異常性。そんな過激なストーカー行為が、ついに殺人事件へと繫がる展開でしたけど、そこからの捜査で浮かび上がる男の人生を取り巻く数々の執着があって、二転三転する構図の中でそれが殺意に繋がったのか…と思わされましたし、伏線も回収されていく中で明らかになるタイトルの意味、衝撃のラストも効いていました。2025/09/01

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