文春文庫<br> ぼくらに嘘がひとつだけ

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文春文庫
ぼくらに嘘がひとつだけ

  • 著者名:綾崎隼【著】
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 文藝春秋(2025/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167923792

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内容説明

才能を決めるのは、遺伝子か環境か?

棋士一家に生まれた京介と、母子家庭で育ったライバル・千明。二人の“天才”は同じ病院で一日違いに生まれ、直後に不審な火事が起きた。「僕たちは取り違えられた子どもなんだろうか」。芽生えた疑念の果てに、彼らが辿り着く真実とは? 将棋界を舞台に描かれる、才能と運命、青春の光と影、そして家族の絆を問う感動作。


天才棋士の
才能は遺伝か環境か?
そして愛はどこにある?

第一回「けんご大賞」作家
最新刊文庫

文庫版特別篇
「After Story 女の戰い」収録


「正直に答えてくれ。お前は、あの人と、母さんと、家族になれるか?」

彼らの人生を狂わせたのは、15年前の病院火災と「赤ん坊取り違え疑惑」。切ない選択の先に、希望の光は見えるのか。涙なしには読めない家族と友情の物語。

単行本 2022年7月 文藝春秋刊
文庫版 2025年6月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

23
棋士と女流棋士の両親を持つ長瀬京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・朝比奈千明。プロ棋士を目指す彼らに、出生時の取り違え疑惑が持ち上がる家族と友情の物語。底辺をさまよっていた女流棋士・朝比奈睦美と向井千穂子の友情と因縁、京介の父・厚仁が抱える葛藤と国仲遼平との出会い、そして取り違え疑惑に対照的な態度を見せる京介と千明。才能を決めるのは果たして遺伝子か環境か。あらゆる可能性に複雑な思いが交錯していく展開で、意外な結末の先に明らかにされてゆく二人だけの秘密には、積み重ねてきた家族の絆を改めて感じさせてくれました。2025/06/04

いっこう

10
盤上の続編。今度は奨励会に臨む少年棋士がメイン。将棋って面白いなー。感情移入して一気読み2025/06/19

naolog

8
何故かは分からないが、将棋というのは賢い人がやるものだと高校時代に感じていた。駒の動かし方は分かるものの、そんな思い込みがあると楽しむものではなくなっていた。プロになるまでに過酷な仕組みがあるのを描いたのは前作だったか。親子とは、血縁と過ごした日々、彼が背負ったひとつの嘘。育ててきた子が急にどこかにいってしまうかもしれない、そこが一番心に刺さった。2025/07/09

jolly

1
どんでん返し、うまかった。そこまでが長かったけどうまかった。今週末も釣りできず。球根を植え終えたから庭仕事的には満足。と思ったら、まだ球根が出てきた。 2025/10/27

Imaginary Number

1
将棋が題材の家族に関する話。棋士としての才能は遺伝なのか環境なのか。将棋の知識が無くても読めるよな話になっているのだろうが知識ゼロの私には少し話に入り込むのが大変だった。結局本当に取り違いが起きていたのかも少し解釈がしにくかった。一番印象的だったフレーズはがんで生い先短い親友が放った「俺も父親になりたかった」の台詞。人生の終わりに近づいている遼平が心から親友を祝福しているときの発言だからこそグッとくるセリフでした。2025/09/09

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