内容説明
群馬の戦国史を概説。新出史料の発見。戦国期の民衆の観点から再評価。上杉、武田、北条の狭間で、したたかに生きた戦国上州人。
目次
総説 上州戦国史への誘い
第1部 戦国上州人の自立と従属(戦国上州人、「都鄙」を惑わす;戦国上州人、「家」を興す;戦国上州人、「境目」を生き抜く;戦国上州人、「国」を夢見る)
第2部 戦国上州人の創造と交流(戦国上州人、大地を拓き地域を創る;戦国上州人、命をつなぎ未来を築く;戦国上州人、文化を求め平和を夢見る)
著者等紹介
青木裕美[アオキヒロミ]
1975年生まれ。群馬県立新田暁高等学校教諭
秋山正典[アキヤママサノリ]
1976年生まれ。群馬県立文書館嘱託職員
飯盛康広[イイモリヤスヒロ]
1962年生まれ。(公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団専門員
久保田順一[クボタジュンイチ]
1947年生まれ。群馬県地域文化研究協議会副会長、榛名町誌編纂委員会専門委員
清水豊[シミズユタカ]
1963年生まれ。高崎市教育委員会文化財保護課(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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YONDA
12
上州は複雑な国だったんだ…。宗教や文化のことも網羅されていて大変勉強になる一冊です。2022/05/19
Ryuji Saito
1
上州の通史として最適な本です。2013/02/18
TOM
0
上野国には戦国大名は不在であった。それは一見地味な地域であるかのように思われるが、上野国の「国衆」と呼ばれる領主たちはたくましくこの時代を生き抜いたということを、戦国史の展開のみならず、当時の生活にも目を向けることで、当時の人々を生き生きと描く。さらには戦国社会が近世社会の萌芽と位置づけられること、そして、今日の暮らしにもつながることを提起する。2023/07/16