出版社内容情報
戦え。もう一度生きるために。
蠱毒〔デスゲーム〕が終わる。
残り九人――。
堂々の最終巻!
〈あらすじ〉
最終決戦、開幕。
東京は瞬く間に地獄絵図に染まった。
血と慟哭にまみれる都心の一角で双葉は京八流の仇敵、幻刀斎に出くわしてしまった。
一方の愁二郎は当代最強の剣士と相まみえることに――。
戦う者の矜持を懸けた「蠱毒」がとうとう終わる。
八人の化物と、少女一人。生き残るのは誰だ。
【文庫書下ろし】
【目次】
1 ~ 1件/全1件
- 評価
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
712
大満足。出る直前まで本当に後一巻で収められるのか疑問を抱いていたが、驚くほどぶん投げにならずにちゃんと締め括っていた。間違いなく面白いし、ドラマもきっと観るとは思う。だがしかし、蟲毒自体がhunter×hunterだし、強さのインフレとパワーアップの仕方がドラゴンボールだし、響陣のアレは八門遁甲だし、ジャンプ好きすぎませんか今村さん?というところ誰も突っ込まないのだろうか。設定や台詞の流用が露骨すぎて、そのうち大問題にならないかと要らぬ心配をしてしまう。もう続きが読めないのは素直に寂しい。2025/08/09
パトラッシュ
347
待ちかねて手に取ったシリーズ最終巻だが、いろいろ不完全燃焼の残る読後感だった。第一に東京で欲に駆られた市民に襲撃される展開で、優れたプロ同士の血戦というドラマを埋もれてしまった。第二に蠱毒を企んだ男の動機がクーデターを起こし全権を握るほど激烈ならまだしも、新政府内での権力を拡大するためとは卑小に過ぎる。第三に愁二郎ら生き残りのバトルシーンが短く切り上げられた感が拭えず、倍くらいの分量で東京が灰燼になるほどの大激闘をじっくり書き込んでほしかった。先日『鬼滅の刃』を観たばかりで、どうしても比べてしまったかも。2025/09/05
KAZOO
276
今村さんのこのシリーズ最終巻がやっと出版されて最後まで楽しむことができました。しかしながら再度短い期間で「天」「地」「人」とこの本を一気に読んでみたい気がしました。東京に生き残って入った人物たちが最後の戦いでどのようになっていくのかと、川路たちの最後の仕掛けに対しての戦いです。最後に残った人物が私にとっては意外でした。2025/08/09
hiace9000
268
長い長い「旅の果て」についに辿り着く。『イクサガミ 神』 了。"イクサガミ"の書名を含めた、作品におけるあらゆる伏線を見事回収し、あの死闘・激闘を震える感動と共に見事なる幕引きで締め括った今村さんに、感謝と労いの大賛辞を贈らせてもらいたい。さすが!でした。映像でも漫画でもなく、活字の力のみで読み手をここまで没入させ、個々の登場人物の物語と共に作品世界に臨場させてしまう書き手を、わたしは他に知らない。小説の「エンタメ」力ここに極まれり。その時代、確かに生きた人々の人生を通し、サムライの世の終焉と人世を想う。2025/08/14
やな
250
手に汗握りながら読了。終わってしまってちょっと残念。スピンオフとか出ないかなあ。2025/08/21