内容説明
結婚して10年の夫に不倫され離婚。仕事もお金も趣味を楽しむ気力もなしと人生どん底の華帆は、ある日飛び込んだバーで、見たことも無い美味しそうな料理と、不思議な雰囲気の男性・京太郎と出会う。
彼は歴史上の貴族女性たちが愛した料理を調査するライターだという。フランス王妃が愛した鶏のトサカを使った煮込み料理「チブレオ」を食べ、その美味しさとあたたかさに心を動かされた華帆は、京太郎の「貴婦人レシピ」の調査を手伝い始めるが……。マリー・アントワネット、ヴィクトリア女王、クレオパトラ、楊貴妃。歴史上の高名な女性たちは一体どんな料理を食べていたのか。個性豊かな仲間と絶品料理が紡ぐ、心温まる新たなグルメ小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
39
最初の方から京太郎には秘密があるっぽいとわかっていたのでそんなに驚かなかったけど、マリー・アントワネットや楊貴妃のイメージのレシピはどれも美味しそうでした。2025/06/24
よっち
33
結婚して10年の夫に不倫され離婚。仕事もお金も趣味を楽しむ気力もなしと人生どん底の華帆が、ある日飛び込んだバーで思わぬ出会いを果たすグルメ小説。見たことも無い美味しそうな料理と、不思議な雰囲気の男性・京太郎と出会い、その美味しさとあたたかさに心を動かされた華帆は、京太郎の「貴婦人レシピ」の調査を手伝い始める展開で、マリー・アントワネット、ヴィクトリア女王、クレオパトラ、楊貴妃たちの料理を調べる日々は充実していて、そのかけがえのない出会いと経験が自分の進むべき道へと繋がっていく結末はなかなか良かったですね。2025/06/27
み
19
さくさくと♪貧困と貧乏の違いにフムフム。お話しは、楽しみました。トサカが食べてみたい。2025/07/13
えみちゃん
19
最近お気に入りの《角川ごちそう文庫》の新刊ということで手に取りました。こちらも初読みの作家さん。夫に不倫され離婚したばかりの元主婦・華帆は自暴自棄になって勢いで飛び込んだバーで京太郎と真里と出会います。彼らは歴史上に登場する貴族女性たちが好んだ料理の再現しまさに試食しようとしていた。そこですっかり意気投合して「貴婦人レシピ」の調査を手伝うことになるのですが・・。さてっ、貴婦人ですがメディチ家のカトリーヌにアントワネット、楊貴妃にヴィクトリア女王などなど歴史に名を遺す超有名人ばかりの好物だと言われれば2025/06/13
読書好き・本屋好き堂
12
古今東西の貴婦人が愛した料理を再現し、他にも色々と知ることが出来て、興味深い✨ 結婚して10年の夫に不倫され離婚した華帆が、ひょんなことから行くことにしたバーでの出会いから、前向きに頑張る姿に元気をもらえた😊 ラストは、まさかの🤭でした。2025/05/29