内容説明
第30回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞の東洋宮廷ファンタジー、待望の第2巻!
鳳晶と勾蓮、二つの民族が混在する秦國。
博宝局の新人局員・水瀬鷲は、美貌の天才局長・万千田苑閂と、持ち主の心の闇を具現化し怪異を起こす“鳳心具”による事件を日々調査していた。
そんな二人は、ある事件をきっかけに天笠摩伽羅と対峙することに。鳳心具を使って国の混乱を狙う芙蓉座の座長である摩伽羅は、鳳心具の重大な秘密を手に入れようとある里を狙っていて――。
一方、宮廷では第一皇子・玖矛に命の危機が。民族間の悲しき歴史が生んだ怨嗟を、二人は祓うことができるのか!?
◆◆◆登場人物◆◆◆
【万千田 苑閂 (まちだ えんさん)】
無愛想だが非常に端正な顔立ちで、若くして博宝局の局長を務める。愛称は苑。
先住の民・鳳晶の血を引き、優れた身体能力と五感を持つ。
【水瀬 鷲 (みなせ しゅう)】
博宝局に配属された文官の青年。
心優しいがそれ以外に取柄が無く、自分に自信を持てずにいる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
8
凸凹コンビが怪異をもたらす『鳳心具』が関わる事件に挑む東洋ファンタジー小説シリーズ第2巻。ちょっと物語の情景が浮かびにくい所はあったが結構スリリングで楽しませてくれる物語だった。しかし3巻が出るって話だけどどうなるんだこれ?2025/06/29
冬野
6
シリーズ第二弾。一巻でも思ったが文章が抜群に上手い。冒頭の数行で痺れてしまった。全体的に前巻よりシビアな内容で、精神が削れる展開や血腥い描写も多い。舞台は架空の国だけど、そこに息づく人々の悲しみ怒りは私たちと通じるもので。二巻に入って副題にある「宮廷物語」感が強まったので、作者さんが本来書きたかったのはこっちの内容なのかも。陰謀が渦巻いてて何を信じたらいいか分からないし、玖矛&暁組が好きな自分にはかなり辛いところで区切られているけど、信頼できる作者さんと思っているので次巻を座して待ちたいと思う。星:5/52025/06/23
紅羽
5
シリーズ二冊目。タイトルに秘められた意味が何となく見えてきた続編。水と油のような二人が再び大活躍…と思ったのも束の間。何やら不穏で嫌な気配がジワジワ押し寄せて、すごい気になるところで終わってます。どうなるのか続巻が今から待ち遠しいです。2025/06/15
ICHI (atomic)
5
5月23日新刊 『鳳心具』の持ち主の願いは… 立場も性格も真逆の凸凹コンビが、心に巣食う闇を祓う! えっ嘘だろ!?と思わず声をあげる展開。いやそんなハズ…?どんどん後半にかけて盛り上がりを魅せる。次巻が待ち遠しい。どうなるの✨2025/06/06
つじ みやび
3
2巻発売おめでとうございます!!また鷲君、苑さんの活躍が見れたことがめちゃめちゃ嬉しいです。ですし、暁君と玖矛様の2人ももうよかったですね……こういう主従関係というか悪友というかという雰囲気が大好きです。 そして今回も鳳心具の描写が非常によかった……私は滑瓢の吊り灯篭が大好きでした。いや、耳飾りはかっこよかったし、簪はちょっとコメディな感じもあって好きだったし、首輪もお話が進んでいく、作中世界の闇が見えていく感じがすごく好きでしたし……。つまり全章好きです。 でもここで終わらせるのは!あの、あのー!!2025/05/23