内容説明
翻訳機が使えない本だけを売っている辺境の惑星の書店を訪ねてきた女性の意外な目的とは……(表題作)。物に触ると鋭い痛みを感じる女性の家には、かつての思い出の品があって……『サボテンを抱く』。見たこともない不思議な世界の瞬間へと誘われる掌篇14作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおでん@やさどく管理人
22
邦訳最新作はショートショートが中心。「切ないラブソングはそれぐらいに」を読んで、バラードで歌われていることは日本でも韓国でも似たようなものなのだな…と思ったり。後半では「シモンをあとにしながら」が好き。物語全体が「互いに触れないよう気をつけながら」と「ほかの生き方もあることを」にまとめられているが、この表題自体が他の作品と通ずるものがある。2025/05/29
星落秋風五丈原
19
SF短編集。サボテンにさされにいく人がいたい。2025/06/22
宇宙猫
16
★★★ 掌編小説集。キム・チョヨプの世界観は好きなんだけど、ショートショートと違って結末がふわっとしていて何だか物足りない。「惑星語書店」が一番よかった。2025/09/15
おだまん
13
SFなんだけども優しくてその堅さをまったく感じない。チョヨプさんの魅力をたっぷり感じられる短いお話の数々。うっかり洋書を買ってしまった過去を思い出した表題作、派遣者たちに繋がる菌たちのお話、などなど、愛おしく読みました。2025/06/08
イツキ
11
短編とショートショートの作品集です。今までの短編集や長編とはまた違った作者の味が感じられる作品でした。短いながらも不思議な世界観とどこか物悲しさや寂しさ、郷愁などの雰囲気は変わらずなのでより手軽にこの作者の作品に触れられます。何かに触れるだけで全身に痛みを感じる病気にかかった人物を描く「サボテンを抱く」、微生物や菌糸類が独自の地勢を作った沼地とそこに迷い込んだクローンの少年の触れ合いが描かれる「沼地の少年」が特に好みでした。2025/08/11
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