内容説明
翻訳機が使えない本だけを売っている辺境の惑星の書店を訪ねてきた女性の意外な目的とは……(表題作)。物に触ると鋭い痛みを感じる女性の家には、かつての思い出の品があって……『サボテンを抱く』。見たこともない不思議な世界の瞬間へと誘われる掌篇14作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
34
キム・チョヨプさんの名前に見おぼえがあったので選ぶが「わたしたちが光の速さで進めないなら」を読んだのが1冊目。 韓流ドラマとは全く違って穏やかで静謐なSFで大変驚いたことを記憶している。 本作も短編集で、ショート・ショートに近いぐらいの掌編だが大変読みやすいSF作品でした。 設定は近未来なのだが、文章は平易で理系SFとは違って文学性のほうが強く感じられる。 韓国の若い作家さんの作品は、韓流ドラマと違って日本の読者にも受け入りやすいような気がした。 出版編集者もそこを分かって選んでいるのでしょうか?2026/05/30
ぜんこう
25
ショートショートになるのかな…14編の掌編。僕にはキム・チョヨプさんの書くSFが合ってるみたい(今のところ)…もっと読んでいたい。異星人などが出てきたりするけど難しい話じゃない。あまり交流のない外国人や生命体という感じかな。双方にほとんど悪意がないのもいい。もっとキム・チョヨプさんの他の本も読みたい。2025/10/08
あおでん@やさどく管理人
25
邦訳最新作はショートショートが中心。「切ないラブソングはそれぐらいに」を読んで、バラードで歌われていることは日本でも韓国でも似たようなものなのだな…と思ったり。後半では「シモンをあとにしながら」が好き。物語全体が「互いに触れないよう気をつけながら」と「ほかの生き方もあることを」にまとめられているが、この表題自体が他の作品と通ずるものがある。2025/05/29
星落秋風五丈原
23
SF短編集。サボテンにさされにいく人がいたい。2025/06/22
ひっさん
22
多文化共生という言葉をよく聞く。これまでのように受け入れるという一方的な立場ではなく、共生しなければ生きていけない世界になっていると思う。その中で私たちはどう生きるか。他人を完全に理解することはできない。それでも知りたい、理解しようと歩み寄ることはできる。本書は他人との違いや繋がることの面白さを教えてくれる。同じ景色を見ているようで、受け取り方は誰一人同じじゃない。本作を読んだ後、見える世界は以前と変わっていると思う。瞬間、刹那や機微を感じるとることができる。キムチョヨプさんの作品は胸がドキドキする。2025/10/16




