内容説明
誰にでもあるとされている「意識」や「心」とはいったい何だろう? そもそも,それは本当に実在しているのだろうか? 古くから謎とされてきたこの難問に,著者独自の独在論と言語哲学・分析哲学のアプローチから挑む.親しみやすい講義形式で好評の単行本版の内容をさらに新しくし,深化させた永井ワールドを伝える全面改定版.
目次
はじめに
第1日 なぜ意識は哲学の問題なのか
心なんて一般的なものはない
脳と意識の関係は他のどんな関係にも似ていない
時間との類比を試みてみよう
時間との類比はもう一つあって、この方がより重要である
「自分」とは誰か──「私」vs「当人」
質疑応答
第2日 なぜわれわれはゾンビなのか
現象的と心理的の対比は累進する
論理的付随と自然的付随を隔てるもの
チャーマーズの二次元的意味論
「意識」以外の付随しないもの──指標的事実
「意識」以外の付随しないもの──因果性
第〇次内包
逆方向からの二つの反論を同時に
累進構造から一般的な「意識」の成立
クオリアの逆転はいかにして可能か
ジャクソンのメアリーとネーゲルのコウモリ
現象判断のパラドクスと神の存在論的証明
質疑応答
第3日 なぜ意識は志向的なのか
人称化と時制化による客観的世界の成立と志向性
知覚経験はいかにして志向的となるか
志向性と内包をつなぐもの
「私」の第〇次内包へ
質疑応答
現代文庫版あとがき



