内容説明
「あなたの、そのままが、いいんです!」――向田邦子、渥美清、沢村貞子、永六輔、久米宏、飯沢匡、トモエ学園の小林校長、そして父……幼い頃から人生のさまざまな場面で、徹子さんが大切に受け取り、励まされてきた「二十四の名言」。そんなかけがえのない言葉たちで新たに半生を辿り直した待望の書下ろし長篇エッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明るい表通りで🎶
65
「お嬢さんは、いつも、元気でいてください」(俳優、渥美清)。テレビ放送がはじまったころからのつながりのある、兄さんこと、渥美清さん。この二人の関係は、恋人同士でもなく、まさに兄妹のよう。「お嬢さん、何か買ってあげるよ」との関係。渥美清の晩年、病が重くなり、笑うことすら出来なくなってからも、寅さんの撮影現場に訪れた黒柳徹子を笑顔で迎える。トットちゃんは、寅さんの病気のことを最後まで気がつかず、付き合いをかさねた。最後のトットちゃんちの留守番電話に語った言葉が、冒頭のもの。寅さんからの遺言だった。2025/08/10
明るい表通りで🎶
64
黒柳徹子をとりまく人たちの宝石💎のような言葉を集めたエッセイ集。「あの人たちの、こんな言葉」で振り返る自叙伝。トモエ学園小林校長、向田邦子、渥美清お兄ちゃん、沢村貞子、久米宏、アランドロン、永六輔、小林昭一、向田邦子などなど。読むと心があたたかくなる話ばかり(^^)「どんなに夢がある人も、どんなに優秀な人も、恋人が待っている人も、普通に暮らしている人も、戦争があると、一瞬でこんなになっちゃうんです。だから絶対に平和を守らなきゃいけないんです」昭和20年8月6日の広島の写真を見てザベストテンで語る。2025/08/10
ぐうぐう
36
帯に「決定版自叙伝」とあるが、黒柳徹子がこれまで出会った印象的な言葉を、その言葉を発した人々との思い出とともに語る一冊だ。なので、冒頭のトモエ学園校長・小林宗作の言葉のように、徹子の著作やテレビ番組等ですでに披露されたことのあるエピソードも多く収録されている。けれど、それでも夢中になって読めてしまうのは、徹子の語りのうまさからだ(何度も読めてしまえるのは、もはや古典落語の感覚に近いのかも)。特に、徹子がその存在を特別だと感じている人達のエピソードは、ついつい長く、熱くなっていく。(つづく)2025/07/15
sayuri
35
黒柳徹子さんの心に残った24の名言が収録されたエッセイ集。トモエ学園の小林校長から始まり、永六輔さん、向田邦子さん、アラン・ドロンさん、渥美清さん、杉村春子さん等、著名な方々が勢揃い。思わず笑ってしまう微笑ましいエピソードから、胸が苦しくなるものまで盛り沢山な内容で読み応え十分。「ザ・ベストテン」で久米さんが発したフォローの言葉は、リアルタイムで観ていた私も強く印象に残っている。そしてその前に黒柳さんが生放送にも関わらず、少年の差別的発言に対し訴えるようにお願いした言葉に感動した日の事は今も忘れられない。2025/07/05
KAKO
24
読み始めてすぐに思う。徹子さんの文章は読みやすく、わかりやすい。この本は徹子さんが大事にしてきた、24の言葉を紹介した自叙伝。これまでに書かれてきたたくさんのエッセイの中で読んできた言葉もあるが、初めて知った言葉もある。言葉だけではなく、その発せられた状況が、胸を打つ。マリア・カラスやアラン・ドロンのような世界的有名人もいて驚くが、森茉莉さんの暮らしぶり、向田邦子さんや久米宏さん、渥美清さんとの交流など。独特のユーモアを交えて笑えるんだが、心に刺さるのは、彼らに対するリスペクトに溢れているからだろう。2025/07/21
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