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内容説明
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戦後すぐ(1947年)に発表されたカミュの『ペスト(La Peste)』は、新型コロナ肺炎の世界的拡大によって慌てふためく各国政府の対応や地域社会の情勢、人々の行動・心情の変化をまるで予言しているかのようです。作品では、疫病の終焉によって生まれた世界についても描かれており、コロナ禍を経験している私たちが、何を見て、何に気づき、何を思い、何を志向するべきか、そのヒントが強く示唆されているといえます。本書は小説『ペスト』を読み解きくための一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
50
カミュのペストは読んだし、学校図書館にも入れた。しかし正直、中学生には難しいかもしれないと感じている。こっちの宝島社の本はマンガで読みやすく、現在のコロナ渦との比較と、感染症全般の解説なども載っていてとてもわかりやすい。でも、今だけだよね。読みたいのは…。どうしようか?うちの学校の図書館に入れようか?考えるために公立図書館から借りて読んだ。2020/09/23
森林・米・畑
30
コロナ禍を通して、『ペスト』という作品から様々な事を学びとれる。『ペスト』は読み物と同時に記録という形式を取っている。またいつの日か起こるときに備えて記録を残す必要の為という。古典を知れば世の中の悩みは対処出来るというが、過去の教訓に学びながら今を生きる大切さを教わった。 漫画を交え、ペストや様々な感染症、コロナ禍の出来事も説明されており分かりやすかった。2021/07/25
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
27
わかりやすく纏まっているので、小説読むのがかったるい人にオススメ(笑)2020/10/04
きさらぎ
25
1940年代のペストと2020年のコロナ。いつの時代も同じだ。進まない会議、追放されても「アルコールで消毒だ」と飲み歩く人たち、誰かを犠牲にして安定を手にする(SNS炎上等)、経済格差、エッセンシャルワーカーへの敬意と感謝。感染症という見えない恐怖にさらされたときには、自分が信じることと他人が信じることが違っていても仕方がない。どちらが正しいかなんて終わってみないとわからないのだから。閉鎖された区域から不法に出ていこうとするランベールに「君が間違っているとは思わないよ」というリゥー先生の優しさを持ちたい。2020/10/30
ひで
11
カミュ『ペスト』の概要がわかるまんが付き解説本。194X年、アルジェリアの港町オランで蔓延するペストの脅威。現在のコロナ禍と重なる。現地の開業医リウーと旅人タルー、新聞記者ランベールなどを通して、町の異変から、感染拡大、終息までが描かれている。解説では、作品『ペスト』の読み説きのほか、「コロナ禍との重なり」、「感染症の過去事例」も合わせて知ることができた。コロナも早く終息して欲しいものです。2020/12/23