ヤングチャンピオン・コミックス 半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム― 12

著者名：山本隆一郎/草下シンヤ

秋田書店（2025/05発売）

• ISBN：9784253305327

内容説明

舞台は摩天楼の六本木からミナミの繁華街へ…。『大阪タコ下キッズ編』劇的展開に突入ッ! 「インペリアル」との壮絶なる絶滅戦争を制して、裏社会でさらに進化していく主人公・伊南 真。物語は新章に突入。ボランティア活動に励む真の妹・夏樹が、道頓堀の「タコ下」と呼ばれる場所に集まる少女たちを調査するため、単身で大阪へ行くことに…。そんな折、大阪半グレの盟友・眞木から真に突然の電話が……。大阪で「環状連合」を名乗る新参の輩が、少女売春の斡旋でトラブルを起こしているとの連絡を受け、真も現地へと旅立つのであった…。『半グレ』作品史上、類をみない“非道な男”と環状連合を去った“あの輩”も参戦ッ! 必要悪（環状連合）vs. 絶対悪（偽環状連）大阪の街が悲しい色に染まるハードバラードな最新刊ッ!!!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[笠]

3.5 新刊読了。ニセ環状連合が登場。家出少女に児童売春斡旋、ドラッグをばらまくなどはまぁベタな悪事というか…普通に悪役としてはよくあると思うけど、それを止めに行くの主人公も半グレ組織ってのが、本作の独自性ではあるんだけども正直破綻してるよなぁとも思う。読者の目線としては悪事を働くゲスを懲らしめてほしい、勧善懲悪的な動機が生まれるわけだけども、環状連合は別に正義の味方ではないので、せいぜい名前を騙られているから駆逐する、という理由にしかならない。結局どこまでいっても同じ穴の狢だからスッキリしないのよな。

2025/07/21