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内容説明
日本の風土に適したアユとは? アユに適した日本の川とは?
アユ釣りの名著に藤田栄吉の『鮎あゆを釣るまで』(博文館、昭和7[1932]年)がある。
江戸末期に生まれた藤田栄吉は、明治から昭和初期にかけてアユ釣りに関しての知見が高く技術的にも優れた友釣りの第一人者といわれた人物だ。
「重いサオに負けぬよう終生『腕立て伏せ』を日課とした努力の人でもあった。
(藤田栄吉はある人から)『アユのよく釣れる日は?』と聞かれ、『夏は夏らしい日、秋は秋らしい日』と答えたといわれる」(金森直治『つり百景』より)
アユは、日本列島から朝鮮半島、中国沿岸に生息するが、分布の中心は日本列島だ。
川底の石につく微細な藻類を主食にしているため、水がきれいで藻類が育つ石が必要となる。
こういった条件は日本の川に特徴的に見られ、大陸の大河川にはない。
そう考えるとアユはまさに、日本の風土に適した魚といえる。
しかし、1990年代以降、全国的にアユの漁獲量が減りはじめた。
冷水病の蔓延やカワウの食害などが取り上げられるが、河川環境の悪化によって、遡上と降下を行う両側回遊型のアユ(海産アユ)が減っていることが、大きな要因ではないかといわれている。
アユが釣れる「夏は夏らしい日、秋は秋らしい日」は、海産アユが自由に海と川を行き来できてこそ、訪れるのではないだろうか。
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