内容説明
貧乏旅籠、背水の陣!元無宿者、奮闘の物語!
貧乏旅籠、背水の陣!大金二十一両の返済期限は、わずか二ヶ月後!
稼がねば、ふたりの居場所は奪われる。起死回生の一手は、困難必至の芝居興行!?
元無宿者が奮闘する、再生の物語!
板橋宿の貧乏旅籠・松丸屋は、宿丸々か一人娘のお路を奪われる危機にあった。蕨宿をしきる駕籠屋・岩津屋に借りた二十一両の返済期日が二ヶ月後に迫っていたのだ。
そんな時、お路に助けられて以来松丸屋に身を寄せる元無宿者の直次は、客から大金が動く芝居興行の話を聞く。返済のためには板橋宿に宮地芝居を呼ぶしかない──腹を括った直次だが、場所の確保、一座の誘致、金子集めに客集め、難問は山積みだ。それでも居場所をくれた松丸屋のため、直次は皆と力を合わせ一つずつ事を進めてゆく。
やがて、そのことを良く思わない連中も動き出し……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
73
シリーズ第2弾。借金を2か月後までに返済しなければ旅籠をたたむか、もしくは娘が売られる。大怪我をして旅籠のお路に助けられた直次は恩返しをする機会を与えられ宿場で芝居興行をする事を考え始める。ずぶの素人が芝居小屋だと?!どうやって芝居興行の一座に話をつけたり、芝居小屋の場所を確保したり、その他諸々の興行に必要なものを取り揃えたりするのか、読んでる方も興味津々。でも、成せば成る何事も…ですね。準備の中、邪魔する輩も現れたり全てが順調ではないが、直次の宿場における信頼と奮闘する姿が全て。続編はあるのかな。2025/05/12
ひさか
21
2025年4月小学館時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。返済期日、宮地芝居、元興行師、資金調達、観劇の代、客の祝儀、の章で構成。素人が宮地芝居を手配できるのか?と心配したが、なるほどこういう仕掛けなら無理は少ないわなと感心してしまった。いつもながらのはらはらどきどきがあり、大団円に持ってく流れはさすが。次巻も楽しみ。2025/05/02
snowflake
1
おめえの本気が顔に出ていれば、相手に伝わる。それでいいんだ。2025/05/25
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