内容説明
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ことばをどういうものとして把握すべきなのか、言語変化の本質を捉える。言語変化の多様な実現の仕方と過程を具体的に解析。
目次
序章 言語変化に関する基本的な観点
第1章 変化の原動力と変化の進み方
第2章 江戸語における連接母音の長母音化
第3章 「洒落本」における連接母音の長母音化-aiとeの使用状況を中心として
第4章 語幹末にエ列音をもつ形容詞群の消滅-言語変化の定着の方向性の検討(1)
第5章 漢語における非標準的e形式の衰退-言語変化の定着の方向性の検討(2)
第6章 言語変化の定着の方向性の解明に向けて
終章 言語の変化・日本語の変化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょ~や
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非常に面白かった。言語を見るに当たりこのような視点があるのかと知ったこと、何より日本語の分析であったことが良かった。多くの用例でこうした分析を行うとどのような結果が得られるか興味がある。2017/10/28
笠井康平
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江戸っ子言葉について知るつもりが、「言語は自己組織化するシステムである。[…]非線形という特徴を持っていて、ひとつの入力に対して出力が決定論的に対応しているわけではない。ほんのわずかな初期条件の違いが全くかけ離れた効果をもたらす([…])ものであり、一般に、初期条件は制御できるほど少数ではないので、このようなシステムの変化の結果を予想することは不可能であるといわれる。」(本文より)2013/07/14
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- 和書
- 二十世紀研究 〈第5号〉