龍馬、原点消ゆ。―2006年夏、土佐の墓山が跡形もなく消えた。

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  • サイズ A5判/ページ数 430p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883203659
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0090

内容説明

龍馬が坂本龍馬になった理由が、ここにあった。龍馬の先祖たちをはじめ、幕末の志士たちが眠る、歴史的貴重な墓山に、突如押し寄せた開発の波。ここから、著者・前田秀徳の孤独で長い闘いが始まった。墓の中から見えてきた「龍馬」に関する新事実、「通説」を否定する証拠の数々…。開発という名の現代史が弄ぶ龍馬の時代の記憶と記録、遂に結実。唯一の取材者となった著者が放つ渾身のフォト・歴史ノンフィクション。

目次

土佐の記憶―消えゆく墓山に通った経緯とその想い
第1部 龍馬の先祖たちの「想い」(第一の光景・龍馬の祖父、曽祖父が眠る墓所の発掘記録―丹中山;第二の光景・才谷屋歴代墓所の発掘記録―小高坂山;第三の光景・もう一つの幕末、その記録―小高坂山と丹中山に眠っていた幕末の人々)
第2部 龍馬関係七つの真相(お龍、そして「龍馬の生家」の真相;姉・栄の自害説に疑問;龍馬と乙女の生き様を継いだ岡上菊栄;龍馬の青春・日根野道場跡を追う;新説「龍馬脱藩の道」を否定する;あの龍馬の撮影者はだれだ?;諸説を判定する)
第3部 龍馬たちの誇り―史跡ガイド(龍馬の仲間たちの「十色の青き彩」;盟友・中岡慎太郎;武市瑞山(半平太)とそのまわりの人々
ともに奔走した人々
土佐の志士たちの家族の絆)

著者等紹介

前田秀徳[マエダヒデノリ]
歴史写真家。龍馬および近代日本を創った群像を研究すること四十年余、類いまれなるプレゼンスを示す。龍馬の先祖たちが眠る墓山の開発・破壊という特異な出来事を受け、この十一年間、貴重な墓の保存と歴史の継続に奔走し続けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴールデンカム寺

13
ざっくりと再読。この著者は高知在住の写真家兼幕末研究家。私の中学時代、『くろしおライフ』という歴史写真誌を自費で出しておられた。この本は龍馬の坂本家の墓所が潰される話と前田さんの研究成果の一部。無論写真は殆ど前田さんのもの。龍馬の写真は革靴で有名だが、腰にホイッスルをぶら下げている。前田さんが発見したのだが、武田鉄矢が自分の発見だとダウンタウンDXで喋っていた。鉄矢何をする。郷土愛に打たれる本。2013/07/25

Tsuyoshi Mizukami

0
高知市の山手町付近。坂本龍馬の生家「坂本家」の墓所があった丹中山。坂本家を含め、郷土の名士ゆかりの墓所が藩政期~平成まで残っていました。高知市の市街化計画で消失が決まったのが2001年。本書は「丹中山墓地」が2006年に移転、保存されるまでの経緯と、移転工事中の著者による草の根で行われた調査記録。郷土史家で写真家、前田秀徳氏の写真記録と同氏が収集された貴重な幕末期の資料と考察は一読の価値ありです。

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