内容説明
龍馬が坂本龍馬になった理由が、ここにあった。龍馬の先祖たちをはじめ、幕末の志士たちが眠る、歴史的貴重な墓山に、突如押し寄せた開発の波。ここから、著者・前田秀徳の孤独で長い闘いが始まった。墓の中から見えてきた「龍馬」に関する新事実、「通説」を否定する証拠の数々…。開発という名の現代史が弄ぶ龍馬の時代の記憶と記録、遂に結実。唯一の取材者となった著者が放つ渾身のフォト・歴史ノンフィクション。
目次
土佐の記憶―消えゆく墓山に通った経緯とその想い
第1部 龍馬の先祖たちの「想い」(第一の光景・龍馬の祖父、曽祖父が眠る墓所の発掘記録―丹中山;第二の光景・才谷屋歴代墓所の発掘記録―小高坂山;第三の光景・もう一つの幕末、その記録―小高坂山と丹中山に眠っていた幕末の人々)
第2部 龍馬関係七つの真相(お龍、そして「龍馬の生家」の真相;姉・栄の自害説に疑問;龍馬と乙女の生き様を継いだ岡上菊栄;龍馬の青春・日根野道場跡を追う;新説「龍馬脱藩の道」を否定する;あの龍馬の撮影者はだれだ?;諸説を判定する)
第3部 龍馬たちの誇り―史跡ガイド(龍馬の仲間たちの「十色の青き彩」;盟友・中岡慎太郎;武市瑞山(半平太)とそのまわりの人々
ともに奔走した人々
土佐の志士たちの家族の絆)
著者等紹介
前田秀徳[マエダヒデノリ]
歴史写真家。龍馬および近代日本を創った群像を研究すること四十年余、類いまれなるプレゼンスを示す。龍馬の先祖たちが眠る墓山の開発・破壊という特異な出来事を受け、この十一年間、貴重な墓の保存と歴史の継続に奔走し続けてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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