内容説明
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しのびね(しのびね)大槻修 田淵福子[校訂・訳注]名門の貴公子・四位の少将は、嵯峨野で出会った美しい姫君と契り、若君を儲ける。しかし、少将の父内大臣は、時の権力者・左大臣の娘と男君を結婚させ、若君も引き取る。女君は男君の心変わりと誤解し、知人宅に身を寄せ、やがて帝の目に止まる。絶望した男君は出家するが、女君は栄達への道を上ってゆく。悲恋を乗り越えて幸福をつかむ新しい女性像が描かれる。しら露(しらつゆ)片岡利博[校訂・訳注]時の教養人中納言の子息・侍従の君は按察使大納言の娘・白露と情を交わし合っていたが、実の妹と勘違いして通わなくなってしまう。男の不実を悲嘆した白露は志賀の里に身を隠す。やがて間違いに気づいた侍従は、懸命に白露を捜し、比叡山に登った帰途、偶然再会を果たし、やがて幸福な結婚生活を送る。シンプルにして妖艶な佳作の初の注釈書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山がち
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「しのびね」は、まるで現代小説を読んでいるかのようなプロットで、思わず続きが気になってしまう。特に、帝の姫君への執着にはすごいものがある。いくら身分というものがあっても非難されるのではないかと思うほどで、間違いなく異常なレベルである。この帝の作中での大きさというのも、またすごいものがあるように思う。決して典型的な王朝物語という感じはせず、中世王朝物語というのはとても魅力的なのだと実感した。一方で、「しら露」はかなり読みにくくて、現代語を読みながらでもほとんど話すら把握することはできなかったのが残念である。2012/09/12
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