内容説明
倭国の朝廷は、完全に蘇我蝦夷・入鹿の親子に牛耳られていた。これに舒明天皇は大后の宝姫王とともに立ち向かおうとしたものの、志半ばで病に倒れてしまった。しかも、その見舞いにやってきた入鹿に、宝姫王はあろうことか辱めを受けてしまう。この復讐のためには蘇我よりも大きな力を持つことが必要だと考えた宝姫王は、逆に入鹿を利用することを思い立った。それもまずは天皇の座を得ることから始めようと――。宝姫王の華麗なる女帝への道が始まった。愛憎渦巻く「大化の改新」前夜を新解釈で描く、シリーズ第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
41
二巻になってますます読むスピードに拍車がかかった。大まかな史実は知っているはずなのに、この先どうなる?!とドキドキしながら読めるっていいなぁ。蘇我蝦夷・入鹿親子が見事な悪役に書かれていて(特に入鹿!)それがこの物語をより面白くしているんだろうな。同時に万葉集で登場人物たちの和歌を読んでみたら、人も歌もこれまでぼんやりしていたものが、急に輪郭を持ち始めた。次は最終巻、まだ手元にないのが残念。あぁ、楽しみだ。2018/09/04
nori
6
Before topic of 乙巳の変, story was thrilling and interesting. But because of limitation of volume of book?, this climax is very easy going, as if 宝姫王 and 鎌足 knew successful of their coup d'eta. Or this situation will be solved in volume 3? 2025/07/02
こにぃ
5
第一部よりさらに面白かった。主人公の力強さに圧倒される。今まであまり注目されてこなかった女帝だけど、もしかして凄い人なの?冷静に考えれば、親が天皇でもないのに自分自身はもちろんダンナも弟も息子二人も天皇になるってありえねーよ。古代史の黒幕はこの人なのかも。こういう本をもっと読みたいわ。2014/07/21
まーぼう
2
やっぱり面白い。人物も出そろった感じで面白かった。続きを読めるのが一年後になるんだろう。早く読みたい。2013/09/29
チャック
1
第1部より 展開が早く読む速度も増しました。後の天武天皇とがようやく現れました。 繋ぎの女帝だと思っていた皇極天皇がこんなにドラマチックに書かれているなんて…… 皇極天皇の出自は百済の姫だとの設定の小説も読みました。 皓月 かなりな長編。第3部 どうなるかなぁ 2017/06/21