内容説明
1日を1章とし、1年366日、古今東西の聖賢の名言を、日々の心の糧となるよう、結集・結晶させた、一大「アンソロジー」。最晩年のトルストイが、序文だけでも100回以上の推敲を重ね、6年の歳月を費やし、心血を注いで完成させた。総勢170名にものぼる聖賢の名言の数々は、まさに「壮観」。トルストイ自身、「自分の著述は忘れ去られても、この書物だけは、きっと人びとの記憶に残るに違いない」と語り、臨終の数日前にも、娘タチヤーナに10月28日の章を読ませて、「みんないい、みんな簡潔でいい……、そうだ、そうだ……」と呟いたという。トルストイを敬愛してやまない訳者の「心訳」による、わが国初の完全訳。中巻は6月から9月までを収録。
目次
六月/七月/八月/九月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
107
上巻ではあまり巻いなかったのですが、1週間の読み物ということで、中編的な自身の作品を含めた小説などが収められています。最初にはチェーホフの「かわいい女」があります。この中の一つ一つの箴言はかなり重いものもあったりして様々なのですが、読んでいると通読するよりも時々パラパラめくった読み方の方が向いている気がしました。とりあえず下巻まで通読して再読することにします。2017/10/05
たつや
18
「他人を非難しないようにするには、ほんのちょっとの努力で事足りるし、他人を非難しない人の生活は、実に快適である」この言葉が一番好きです。いいことを学んだと思います。あと、永遠の生命は難しい。全体を通すと中巻よりも、上巻が好きです。2016/06/19
エムパンダ
14
古今東西の聖賢の名言を1日を1章として366日分集めたアンソロジーの中巻、6月~9月まで。印象に残ったもの: 6/29「落胆や不機嫌は、周囲の人々にとっても見ていて苦しいばかりでなく、人々に伝染するものである。だからちゃんとした人間なら、他人にとっても不快なことはいつも一人のときにするように、そうした落胆や不機嫌の気分に身を任せるのも、一人のときにするものである。」2021/06/29
壱萬参仟縁
9
*はイタリック体で6月8日にはシンプルなのだが、「(二)善と真とは車の両輪である」(56ページ)とある。どちらが欠けても脱輪なのだ。1行で終わっているものは手帳に書き留めると一日が有効に生きられた感があるかも。6月23日「(四)平和―それは大きな幸福」(127ページ)。平和=健康かナ。時折、「一週間の読み物」という閑話休題が入るのも続けるコツだったのだろう。8月22日(十)学問の正しい目的は、福祉に奉仕する真理の認識(407ページ)。9月12日「貧を恐れず、富を恐れよ」(482ページ)。謙虚な一日の為に。2013/02/16
とびうお
3
1日1章、トルストイが編纂あるいは自身が書いた格言、文章などで構成されている。中巻は6、7、8、9の4ヶ月間。6月からリアルタイムで毎日読むのを目標にしていたが、なかなか難解な部分もあり、ようやっと読了。 心を打つ言葉ばかりでかなり充実感のある読書体験だった。性善説、人間愛など、トルストイの人間に対する前向きで愛あふれる姿勢がひしひしと伝わる。ちょっと難しい部分は読み飛ばしたり←ごめんなさい、トルストイさん 来年、10年後とか、時々読み返したらまた得るものが違ってくるかも。一生の友にしたい本です。2021/11/09
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