灰仭巫覡（３）

著者名：大暮維人【著】

講談社（2025/02発売）

• ISBN：9784065384220

内容説明

「夜」。それはかつて天災と呼ばれていたもの。人智を超えた災害の襲来に対し、少年たちはただひたすらに舞う。神々の力を借りる為、「夜」の怒りを鎮める為、そしてこの世界を救う為――。日本の田舎町に住む少年・仭は、「夜」により故郷を追われた英国軍人・ガオと出会う。自然に囲まれたのどかな町で、仲間たちと青春を過ごす二人。しかしそんな彼らの下に、再び「夜」が襲い来て……!? 漫画の常識を覆すファンタジー巨編開幕！

“鎌息断(かまいたち)の夜”は、魂を刈り獲り成長する。
仭とガオが出会ってからの10か月間、二人が封じた数々の“夜”を天にお返しする“大祓”の祭り。縁は祭りの準備中、気の迷いから“鎌息断の夜”を解放してしまう。荒ぶる“鎌息断の夜”を再び封じるため、仭は「狩猟の神・マノ」に神楽を舞い協力を仰ぐ。多くの生命を刈り獲り続ける“鎌息断の夜”に対し、仭たちの作戦は――!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[眠る山猫屋]

カマイタチの夜・・・力と加護を手に入れたゆかりん。彼女が真性ヒロインかと思いきや、次は蒼羽ちゃんメインか。女子にばかりスポットが当たってきたが、今回は平野先生が前面に。クール眼鏡の面目躍如。仭やガオばかりではない、卓越した能力者のインフレーションは嫌いじゃないよ。さて次に来る“夜”は《火》なのかな。ちょっと怖い絵面です。

2025/03/06

[トラシショウ。]

「大丈夫だ・「切り札」は一応山車のとこに残してきたし・「夜」も、月の光は隠せねぇ・──「アイツ」が力を貸してくれる」。積読消化。前巻より承前、封印から逃れ周りの生き物の魂を刈り取る事で急激に力を取り戻し暴れ続ける「鎌息断の夜」に秘策ありきで臨む仭達の活躍の顛末から、ガオ達英国軍の落下した武装タンカーの「積荷」に端を発する異常に増加中の火災を巡る新たな危機の発生まで。前々から薄々そのきらいはあったけど、ガオの部下の英国軍人ミカイェさん確実にいわゆる「おもしれー女」枠だなぁ(笑)(以下コメ欄に余談)。

2025/03/12

[Dramaticseimei]

大暮維人の凄まじさを感じる一冊。この人の漫画は細かい設定とか色々とあるんだけど、それを通り越してカッコイイとか胸に来る熱さをとにかく訴えかけてくれる作品が多いことは間違いなく、今作ではおさまるべくしてそれが収まったという印象。まさに神と人を繋ぐ思いを込めた作品になってきている。八百万の神々と生きる日本人だからこそ作れる漫画を生み出そうとしているんじゃないだろうか。 天上天下とエアギアで作り上げたものを今作で昇華するとしたらもう最高傑作になるのではあるまいか！

2025/02/25

[毎日が日曜日]

★★★

2025/02/17

[東晃]

やっと大きく話動く……かなぁ？設定開示のパートは終わったと思うんやが　星三つ

2025/02/20