内容説明
大店の放蕩次男坊・仙之助は怪異に目がない変わり者で、深川にある彼の屋敷には、いわく因縁付きの「がらくた」ばかり。呪いも祟りも信じない女中のお凛は、仙之助の酔狂に呆れながらも、あやしげな品々の謎の解明に今日も付き合わされる。――自ら火を出す呪われた振袖。ひとりでに歩き出す市松人形。飼い主の周囲に不幸をもたらす猫。そして、無残に打ち捨てられた遺骸のそばに現れるあやかし・以津真天(いつまで)。これは怪異か、それとも誰かの策謀か。ミステリと怪異が複雑に入り組んだあやかしお江戸ミステリの最高峰、ここに現る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ICHI (atomic)
5
初作家 おとっつぁん、おっかさん… 今まで読んだ時代小説では、出てこなかった言葉(時代劇ではよく見聞き)。活字だと慣れない…読み辛い?と心配したのは束の間!あっという間に真夜中。登場人物達が魅力的で味があり愛嬌あり、掛け合いにクスッと笑えた。 今月他にも時代小説(刀使ったりの忍者もの)を読むつもりだったけど、ちょっとしんどいかな。お腹いっぱいって感じ?2025/04/14
はまこ
2
頼りなくて情けないのに、するっと謎を解く仙之助と、鋭くツッコむお凛のやりとりが面白かった。 江戸の町並みや食べ物や着物の話も楽しかった。 ぞくっしたり真相に驚いたりしつつ、何度も笑えて読み終わるのが惜しかった。続編が出てくれると嬉しい。 あと、表紙の手触りがすべすべしてて好き。2025/02/20
桜城誠
1
呪物蒐集家の放蕩息子とその奉公人の娘が呪物に関わる謎を解いていく話。仙之助とお凛のキャラ造形が良い。会話の掛け合いのテンポも絶妙で読み心地がいい。どの話も人間の仕業かと思いきや、怪異を匂わせる。ここの塩梅が丁度いい。続き書いて下さい。もっと読みてぇ……。2025/08/05
巴
1
放蕩息子が主人公というのはめずらしいな、と興味を惹かれて手に取った。きっちりしっかり放蕩していて大変良い。あらすじの感じから、あやしのものが好きなだけで実際には出ないのかな?と思っていたらそうでもなさそうで、にっこり。仙之助が家族と絡むさまも見たかったし、なんならもっと放蕩っぷりを見せてほしいので、続編に期待。「百物語」が一番好きかも。2025/04/01
いっぽん
1
主人公たちのテンポのいいやりとりが癖になりそうです。 短編もそれぞれゾッとするところあり、笑えるところあり、人間模様あり、オチにビックリ! 短編4作品では物足りず、続編を読みたくなります。 シリーズになると嬉しいなぁ。2025/02/08
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