内容説明
『戦後史の正体』の著者が書いた、日本外交の真実。事実は闇に葬られ、隠蔽される<つくられた国境紛争>と危機を煽る権力者。外務省元官僚の近未来ノンフィクション・ノベル。
【主な目次】
プロローグ
第一章 鳩山元首相への人物破壊
第二章 国際情報統括官組織への移籍
第三章 歴史の探訪
終章 尖閣諸島問題の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
57
図書館本。米国が望まない案件は絶対に阻止するという外務省。その外務省で働いていた著者が、2012年当時の外務省の様子を実名の政治家等を登場させながら克明に描く。日本がロシアや中国と手を繋ぐことを米国は嫌う。尖閣諸島問題や北方領土問題は米国の戦略の結果である。尖閣諸島問題は日中で棚上げされた問題でありながら、米国の圧力で表面化することに。北方領土問題は、サンフランシスコ講和条約で千島列島の帰属をわざと曖昧にした米国の陰謀により日露が争うことに。すべては米国の思いのまま。日本は米国の植民地、属国なのだ。2019/01/16
sayan
44
佐藤優の「元外務省主任分析官・佐田勇の告白」を思い出した。孫崎氏、佐藤氏いずれも自身が携わった実務を描写する場面は生々しく迫力がある。その点で、実務者がある程度現実を戯画した小説風の読み物は興味深い。特に、領土問題棚上げを巡るやり取りは、実際の報道内容や各要人の動きを追いかけ迫力がある。その際、登場人物のセリフは著者の自論と推測するが、別確度の解説としてそれはそれで面白い。残念な点は本質とは関係ないところでの登場人物の色恋描写だ。セリフが浮いている。できれば全編「国家の罠」のようなルポ文体で読みたかった。2019/11/23
kiyoboo
34
産業医が診療の合間に読んでいたので聞いたら「おもしろいよ」と言われ手に取った。東京大学を卒業し、外務省に入った西京寺は黙っていれば局長クラスに就ける男だが、『おかしい』ことは自分の意見を曲げてまでも生きるのをよしとしないため、出世も遅れるし、つまはじきにされる。唯一同期の女性小松が理解者だ。尖閣諸島の問題も外務書の意向とは異なり、「棚上げにする」ことを首相に直訴する。15年越しの恋が実った西京寺だが、また苦難の道を歩む。読んでいてハラハラするが、潔い生き方にあこがれる。ある意味、半沢直樹に通じるかも?2016/07/21
fu
33
自分さえよければいい、というエゴイズムの積み重ねは、終には国家を崩壊させる。外務省に限らず、組織というのはどこも似たようなものだ。 小説の形をとっているものの実質は孫崎さんの自伝。なので、多少感傷的な文になっているのも仕方ない気がするが、事実を淡々と書いて、そのあとどう考えるかは読者に委ねたほうが読みやすかったかも。本筋から外れ脱線的な読み方だが、登場する数々の美味しそうな飲食店が気になった。 2014/08/23
T坊主
29
1)A首相は尖閣を取られた首相として歴史に刻まれるのだろうか?2)戦争が起こっても、小説に出てくるような上層部の人達は指示する人達でしょ、直接の被害はないよね、現場に行く人は自衛隊の人さらにひどくなれば、一般国民、歴史は同じことを送り返す。もうやめにしてください。3)もし日中で戦争が起これば、儲かるのは兵器製造メーカー、高額で買わされる日本、今もそのようですが。国際金融業も暗躍するでしょう、そのつけは結局国民に重税としてのしかかってくることは間違いない。4)悪い悪いと言いながらも日本は良い国。2016/04/12




