日本経済新聞出版<br> Why We Die(ホワイ・ウィ・ダイ) 老化と不死の謎に迫る

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日本経済新聞出版
Why We Die(ホワイ・ウィ・ダイ) 老化と不死の謎に迫る

  • ISBN:9784296113590

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内容説明

私たちはなぜ死ぬのか?
ノーベル賞学者が語る驚きの真実

生物学に革命が起きている。
人類史上初めて、老年期の健康状態を改善し、最大寿命を延ばせる可能性が高まっている。
急速に進む寿命と老化と病の研究は、人類に何をもたらすのか?
ノーベル化学賞受賞の生物学者が最新の科学的知見をもとに寿命と老化を解説。

・なぜ私たちは老いるのか?
・なぜある種の生物は、他の生物よりも長生きなのか?
・充実した健康長寿のために、何をすればよいか?
・どのような食事、運動、睡眠が必要なのか?
・アンチエイジング治療やカロリー制限には意味があるのか?
・寿命を延ばすことが可能になったとき、人類には何がもたらされるのか?

英国王立協会科学図書賞最終候補作(2024年)

「100年以上前の遺伝子の発見とともに始まった生物学の革命によって、今日私たちは岐路に立たされている。
老化の根本原因にかかわる近年の研究によって、人類史上初めて老年期の健康状態を改善できるだけでなく、人間の最大寿命を延ばせる可能性が高まっているのだ。」――本書より

目次

はじめに
第1章 不滅の細胞と使い捨ての肉体
第2章 生き急ぎ、死に急ぐ
第3章 破壊される遺伝子
第4章 問題は末端にあり
第5章 生物時計をリセットする
第6章 ゴミのリサイクル
第7章 過ぎたるは及ばざるがごとし
第8章 小さな虫が教えてくれること
第9章 私たちに巣くう寄生生物
第10章 満身創痍の肉体と吸血鬼の血
第11章 ペテン師か、預言者か
第12章 私たちは永遠の命を手に入れるべきなのか
謝辞
原註

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuki2018

8
米国を中心に老化研究や関連ビジネスが盛り上がっているという話を最近耳にするようになった。本書では、老化のメカニズムをめぐる研究で何が達成されていて、どこまで根拠があるのか、様々な仮説を非常に分かり易く解説してくれている。分子生物学自体が難しすぎて理解は難しいのだが、粗食や適度な運動といった対策を凌ぐマジックは今のところ存在しないことだけは良く分かった。にも関わらずビッグビジネスとして成立してしまうのも理解できるが、SFの世界に近い話なのかも知れない。改めて生命の神秘に感嘆させられる良書。2025/05/11

kazhc57

3
このまま大学の教科書になりそうな専門的な裏付けの、老化研究の最前線の解説書です。20世紀後半からの研究の流れを、個人名を出しながら面白おかしく解説しています。一時期よく聞いたサーチュイン遺伝子のことをなぜ最近聞かなくなったのかがよく分かりました。ラパマイシンやメトホルミンが老化防止の薬としてもてはやされている現状や、その信ぴょう性についても解説されています。筆者のスタンスは「老化研究は死に対する原始的恐怖に付け込んでいる」というものです。ややこしいエピジェネティクスについてもこの本でやっと腑落ちしました。2025/02/25

Keikoh

3
進化が重視するのは適応度、すなわち遺伝子を効率的に次世代に受け継ぐ能力だけだ。長生きに意味があるのは、老衰で死ぬよりはるかに前に捕食者に食べられたり、病気や事故で死んだりしない場合だけだ。動物のなかでも捕食者を恐れる必要のない幸運な種の場合、長生きするほど相手を見つけて繁殖する機会が増える。その場合は代謝率を落とし、日がな1日食料を探し歩かなくてもいいようにすることが長生きするための優れた戦略になるのかもしれない。いずれのケースでも、寿命は進化によってそれぞれの種の適応度が最適化された結果である。2025/02/23

nago

2
老化研究とは直接的に利害関係を持たない分子生物学者の著者(リボソームの構造解析でノーベル賞受賞)が、客観的に老化に関わる科学の知見を概説。遺伝子・細胞・組織が関係し合い老化から死に向かう複雑なメカニズム故に、たとえ科学が進んでも世でもてはやされてるほどの劇的なアンチエイジングや不老不死は困難であるというドライな立場(ぼくもそう思う)。読みごたえある一冊でした。2025/03/27

y

1
内容は難しいのですが、とてもわかりやすかったです。 薬物が人間によい影響を与える側面と害を与える側面とがあるように、老化を遅らせる物質と言われるものも同様なのかなぁと思いました。 ここで述べるのが適切なのかは疑問ですが、そんなに不死っていいものなのかしら?と思います。 徐々に様々な機能が失われいく生命にとっては死はある意味で救いなのでは?と思ったりもします。2025/07/17

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