集英社文庫<br> マチズモを削り取れ

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集英社文庫
マチズモを削り取れ

  • 著者名:武田砂鉄【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 集英社(2024/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087446500

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内容説明

路上、電車、学校、オフィス、トイレなど、日本の公共空間にはびこる〈マチズモ=男性優位主義〉の実態をライターが徹底調査! ジェンダーギャップ指数、先進国でぶっちぎりの最下位――「関係ない」はもうありえない。夜道を歩くことの恐怖、通学・通勤中の痴漢被害、発言権を奪われる不条理……最も身近な日常の場面から、変わらないこの国の「体質」をあぶり出す!! 「大凡(おおよそ)日本に住む全(すべ)ての人に呼んでもらいたい一冊だ」(金原ひとみ)

目次

一章・自由に歩かせない男
二章・電車に乗るのが怖い
三章・「男/女」という区分
四章・それでも立って尿をするのか
五章・密室に他人が入り込む
六章・なぜ結婚を披露するのか
七章・会話に参加させろ
八章・甲子園に連れて行って
九章・体育会という抑圧
十章・寿司は男のもの?
十一章・カウンターと本音
十二章・人事を握られる
おわりに
文庫版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

102
武田さんの社会学視点でツッコむ勢い、そして決してひしゃげそうにない強かで鋭い舌鋒・筆鋒がすごーく好きだ。世に遍満する「腑に落ちない」ことを"腑に落ちる"まで噛み砕き」、「喉元に引っかかる」ことを、"喉に指を突っ込みえづきながら"も取り出して正体をしげしげと見つめる不条理や理不尽への反発心。本書は国家上げての男性優位社会維持体制擁護や無関心・麻痺に対する指南書でも解決書でもない。「削り取る」べきマチズモという"悪性腫瘍部"から目を背けず、個人として、当事者としてどうする!を突きつけ、まず自己変容を促すのだ。2024/07/31

68
ナツイチをきっかけに購入。残念ですが途中からギブアップして流し読み。女性を擁護する内容にはなっているものの、過去に女性が受けてきた酷い事件等読むのがきつかった。2024/07/03

GAKU

40
内容のいくつかには今まで気付かなかったが、この様な所にもまだまだ世の中男性優位社会が蔓延っているんだという事を知らされた。男性に是非読んで欲しい。それにしても銀座の鮨屋の話は、男性の私でも行きたいと思わなかった。まぁ、行く予定もお金もないですけどね(笑)2024/07/06

タルシル📖ヨムノスキー

28
2024年夏の文庫フェアお勉強パートの1冊。最近テレビも観ないしラジオも聴かないで本ばっかり読んでいるので、すっかり世情には疎くなり「マチズモ」という言葉すら初耳状態。これまでこういった問題に触れた小説やノンフィクションを読んだ時に書いてきた「そんなこと言うならレディースデイはどーなんだ?」という論調は、引用の引用になるけれど「トランプで花札のカードを出すようなもの」という言葉に鈍器で頭を殴られたような衝撃!そもそもキリスト教だって「女性は男性の肋骨から作られた」とか言ってるし…。なんて書くとこれも火種?2024/07/05

シキモリ

27
画一化された男らしさの価値観にずっと馴染めない私は、常々居心地の悪さを感じてきたが、世に蔓延る男性優位主義(マチズモ)の成れの果ては、既得権益に縋り、変化を拒む男たちの未練がましさの残滓でしかない。第十章「寿司は男のもの?」における高級寿司店の得も言われぬ気持ち悪さの解釈が特に秀逸だ。物言わぬ妙齢の女性相手にドヤ顔で講釈を垂れる中年男性の気持ちは生涯分かりたくない。体育会系の縦社会が美徳と言われた時代を過ぎた今、行き過ぎた順応はいつか身を滅ぼす羽目に成りかねない。違和感の種を手放さないことが変化の第一歩。2024/06/05

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