内容説明
22年前、美しい女子大生を殺したのは誰だったのか──ソウル警察庁凶悪捜査チームは再捜査を決定するがそこで見えてきた真実とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
azukinako
43
上巻はややまったりした感じだったが後半の怒涛の展開にはびっくり。そういえばこれはミステリーであり警察ものだった。犯人のモノローグがドストエフスキー、カミュ、ヘッセなど文学から哲学の話、はては現代の法や社会のシステムへの批判と広がるが、いやでも結局人を殺しているんじゃないか?それは邦題につながっていくのかと思いながら緊張感は途切れずラストまで一気読み。動機がもやる。2025/03/16
ばんだねいっぺい
27
個人的には、時々のモノローグが妙味ではあるが、◯◯だったが、犯人の特異な人間性を描くために必要な仕掛けなのだろう。なんとなく、すっきりとした印象の下巻。韓国の警察の内情を知りたい人にはよい小説だ。2025/02/14
スイ
23
警察ものとして面白かった。 最後の円周率の男の話も頭に残る。 しかし全編に渡って挟まれる、犯人の独白は読むのがしんどかった…。 何を言われても、ひとりよがりな自己保身に思えてしまう。 主人公はじめ、警察チームのキャラクターはそれぞれ地に足がついていてよかった。2025/08/26
タナー#2
6
読み始めた時は、コレ読了できないかもなぁなんて思いもしたが。上巻の終わりくらいから徐々に面白さもUP、思った以上に早かった気がする。考えてみれば、韓国の映画は最近たまに観るようになったが、小説は初めて。人名や地名が分かりづらいのが難点ではあるが、作品としてはなかなか面白かった。「円周率の男」の話には興味を惹かれた。結局最後まで、自分は誰が犯人なのか全く分からなかったが、それもまた、この作品を面白く読めたということだと、想いたい。2026/06/16
マヌヌ2号
6
結局のところ、ラスコーリニコフのように、殺人を正当化する試みは失敗に終わるのだ。人は、罪悪感の重みに耐えられるようにはできていないのだ。本作の犯人は、殺人を正当化するためのシステムを自分で組み立てたが、この新啓蒙主義なるシステムは、あくまで個人の自己正当化という目的意識を脱せず、犯人の語る理念通りの運用はなされなかったように思う。ぼくには、設問の立てかたに誤りがあったとしか思えない。あなたは、地下生活者でもスタヴローキンでもなくて、ロゴージンだった。新たなシステムもムイシュキンも、あなたを救えなかった。2025/04/10




