内容説明
シンプルな構造で機能性に優れた、18世紀末に生まれたシェーカー家具。無駄を削ぎ落としたフォルムは、現在も人気がありファンが多い。近代家具デザインにも影響を及ぼしている。
本書は、シェーカー家具の生まれた背景や歴史、デザイン、構造、製作方法などについて、数多くの写真や図面と共に詳しく紹介。共著者は、シェーカー家具の製作者・研究者。以下にポイントを記載。
・シェーカー家具を作ったシェーカー教徒たちが、どのようなものづくりを行っていたかなどの歴史を年代ごとに解説。
・作り手の立場から、椅子やオーバルボックスなどの製作物について解説。
・100年以上前に作られたロッキングアームチェアを分解し、椅子の構造やシェーカー教徒が施した工夫などを探った。
・椅子、スタンド、オーバルボックスなどの製作工程を詳しく紹介。
→ エンフィールドチェア、ロッキングチェア、オーバルボックス、オーバルキャリア、キャンドルスタンド、タオルラック、ハンガーなど。
・椅子など6点の図面を掲載。
・シェーカー家具の源流、北欧のデザイナーなどへの影響などについて、椅子やテーブルの写真とともに、どのような流れで影響していったかを解説。
・アメリカのシェーカーコミュニティー跡やミュージアムで撮影した写真を、ふんだんに掲載。
目次
シェーカー家具とは何か
地図:シェーカーコミュニティー所在地
CHAPTER 1 シェーカーのものづくりと理念
プロローグ シェーカーの誕生から衰退までの簡略史
(1) シェーカーのものづくりの変遷
・ものづくりの始まり 1774~1784年
・集団的ものづくりと同質化 1785~1799年
・高品質で多品目なものづくりと進歩主義 1800~1820年
・需要の拡大、ものづくりの反映と洗練 1821~1836年
・個人的表現の発生 1837~1856年
・椅子事業への取り組み 1857~1874年
・メンテナンスと職人的ものづくり 1875~1899年
・衰退期のものづくりと文化の継承 1900年~現在
(2) シェーカーのものづくりを支える理念
・シンプリシティー(簡素、単純性) -理想の反映-
・有用性と機能主義 -現実的な効用-
・調和 -法と秩序-
(3) シェーカーコミュニティーとものづくりの現場
・シェーカーコミュニティーとは
・コミュニティーの組織制度
・コミュニティーでの暮らしと建物
(4) シェーカーコミュニティーと家具
1)ニューヨーク州:マウントレバノン、ウォーターブリット
2) マサチューセッツ州:ハンコック、ハーバード
3) ニューハンプシャー州:カンタベリー、エンフィールド
4) メイン州:アルフレッド、サバスデイレイク
5) ケンタッキー州:プレザントヒル、サウスユニオン
6) オハイオ州:ユニオンビレッジ、ノースユニオン
CHAPTER 2 作り手から見た、シェーカー家具の特徴
(1) 椅子
(2) ダイニングテーブル
(3) スタンド
(4) オーバルボックスとキャリア
(5) 箱物類、デスク
(6) 道具と治具
コラム シェーカーチェアの源流/シェーカー家具が北欧のデザイナーなどに影響を与えた
CHAPTER 3 シェーカーチェアを解体する
ロッキングアームチェアNo.7(マウントレバノン製)を解体する
図面
ロッキングアームチェアNo.7(マウントレバノン製)を解体して分かったこと、再確認できたこと
CHAPTER 4 シェーカーチェアやオーバルボックスなどの作り方(製作工程)
(1)エンフィールド・サイドチェア 1840の制作工程
(2) エンフィールド・ロッカーの製作工程
(3) オーバルキャリアLの製作工程
(4) オーバルボックスNo.3の製作工程
(5) キャンドルスタンドの製作工程
(6) タオルラックの製作工程
(7) ハンガーの製作工程
コラム UNOH Shaker styleのサイドチェア
シェーカー関連年表
感想・レビュー
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