内容説明
昭和の時代は3人の首相で総括できる。東条英機、吉田茂、田中角栄だ。では田中は、日本人のどんな姿を映し出しているだろうか。精神なき物量社会を作り上げた異能宰相の軌跡を、昭和史研究の第一人者が歴史の中に正しく位置づける。解説は春名幹男氏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
suma2021
4
小学校卒から一国の首相へという立身出世の物語は有名だが、そこにある凄まじい野心と、その裏側に潜む「脆さ」が印象に残った。 彼が「数」と「金」という、極めて合理的かつ即興な力で頂点を極めた点だ。高度成長期という日本が上昇を続けた時代、人の心理を掌握したが、それまでの成功思考が「守る側」に回った瞬間に露呈した脆弱さを感じた。 日中国交正常化という歴史的偉業を成し遂げた為政者としての姿と、昭和という時代の精神が生み出した「物量主義」の限界が垣間見える。一政治家の評伝を通して、現代でも示唆が富んだ一冊2026/02/09
アサギハコブネ
2
電車移動の共に、買った 期待どおり面白くもなく、つまらなくもなく、TVでも眺める感覚で読める本で、ちょうど良かった 著者の軸足が終戦にある以上、その後の歴史への関心は薄いだろうと予想して、そのとおりの内容でした けれども、そのことが、現時点での高市総理の迷走の原因を掴める糸口になりました 私の思い込みですが、田中角栄が開いた日中正常化の路線を、外務大臣を務めた娘の田中真紀子さんは踏襲していました、そのことが、女性初の総理になれなかった田中真紀子の路線を否定するために、つい言い過ぎてしまったのだと思います2025/11/20




