内容説明
鬼による神坂本家襲撃をからくも退けた透子たち。高校3年生になり進路も考え始めたところだ。
恋心を自覚した透子は、同居する千尋にいっそう惹かれていく。
しかし鬼の数が急増し、透子も夜毎に鬼狩りに駆り出される。
「守り姫」の役割を果たすべき自分と、鬼狩りの力はないが才気煥発な千尋。
二人の未来が思い描けず悩む透子と、心配する千尋はすれ違う。
そんな折、透子は分家の鬼狩りで同い年の桃と、双子の弟の蒼摩に出会う。
彼らに導かれ鬼の棲み処に招かれた透子は、本家の裏切りと「守り姫」の真実を知り――。
===キャラクター紹介===
芦屋透子
高校3年生。
本家で異能の修業をしたことで、鬼狩りの仕事に本格的に参加することに。
引き続き千尋と同居中。
神坂千尋
高校3年生。
異能をもたないことに悩んできたが、式神のだいふくは千尋の中に眠る「力」について、何か知っているようで――?
だいふく
透子と千尋が作った猫又の姿をした式神。
人間の言葉をしゃべる。鬼のにおいには敏感。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなりん
10
シリーズ3巻。透子は鬼狩りの仕事と受験の両立に悩み、そんな透子を心配する千尋とすれ違いギクシャクする。千尋への想いを自覚する透子と無自覚に透子を心配する千尋。鬼狩りの一族で同年齢の桃と出会い、桃の裏切りで敵対する鬼の棲家に連れて行かれた透子を助ける為、千尋達は鬼の棲家に乗り込む。後半ドキドキの展開でした。一応は無事に逃げられたけど、千尋達の父の裏切りにより、鬼の首魁が蘇り、続きがどうなるのか気になる。透子の守り姫の力と千尋の秘められた力で…な感じでしょうか。鬼の首魁が千尋を狙っているのが気になる。2025/03/16
色素薄い系
5
面白かったです。桃に透子と一緒に千尋も連れて来いと言っていたという事は鬼側は器に一番適してるのは千尋である事を知っていたのだろうか。千不由が意外にも強い女性になっていて驚いた。母親と再会出来るのかと思ったのに意識が戻らないとか重要な情報を知っていても聞けないのはもどかしいですね。そして白井兄妹が力を貸してくれるのは頼もしいけど復活した首魁には抗えるのだろうかという気も…だいふくが「いい子いい子ってすればいいんだよ?」とアバウトすぎるアドバイスをしていたけど千尋の潜在能力も何なのか気になります。次回も楽しみ2025/02/12
愛華
3
蒼摩では器足り得ないとあった時から一番望ましいのは千尋とすぐ予想がついたら、その通りだった。父親がそこで千尋に心臓埋め込まずに自分が器になったのには驚いたが。ただ佳境に入ったとか言われると、途端に買ってまで読まなくてもいいかなと考えてしまうので、続きは買うかどうか悩み中。2025/02/03