内容説明
生死の淵をさまよう闘病生活の果てに、左側麻痺の身となりながら生還した偉大な作家の驚異的な軌跡(奇跡!)。待望の生還第一作にして、病の前後を記録した前代未聞のエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
garth
8
「もう過去の死人としかシンパシー感じないもんね!」2025/05/28
Ryu
8
復帰後初の本。しかし酷い本。ほとんどが既発表原稿の寄せ集め。ファンしか買わないのに、ファンであるほど腹が立つという本。誰が買うんだ。しかしそういうことではない。中原昌也が生きていることが奇跡だ。しかし…読めば読むほど泣けてくる。なぜかというそれを言葉にするのもおぞましいが。目が見えなくなって、ベルンハルトの『石灰工場』を、見えなくても目の前に置いてその字の塊を眺めたいと言う作家の言葉に、俺たちは何を思えばいいのか。なんでもいいから、全て白紙のページでもいいから、中原昌也の名前で一冊でも多く出し続けてくれ。2024/12/28
おやぶたんぐ
6
きっかけは忘れたが、偶然読メで目にした感想群が面白くて(取り分け“中原中也と間違えて買ってる人が結構いる”というのが笑えた)、直近で出版された2冊を購入。そのうちの1冊で、近況報告やら映画批評やらゾンビ映画論やらディストピア映画論やら短編小説やらが羅列されている。著者がどう言い訳しようと“懐古厨”的な面は否定できないし、そこはまるで相容れない。著者のいう“希望”とやらは、それに覆い隠された“絶望”と表裏一体だったわけで、“そんなことは百も承知”で言っている、というのならもはや語るべき言葉もない。以下コメ欄2025/08/03
fritzng4
6
入院以降に書かれた(書き起こされた)文章というのは殆どなくて、大半が過去に立ち読み拾い読みした文章だったりもするのだが、この本を買うのはお布施のようなもの。今の日本で、生きてるだけで有難い存在の作家は中原昌也以外に思いつかない。これもひとえにこれまでに築き上げた圧倒的なキャラクター故だろう。「芸術新潮」に連載されていた「ぼくの採点症2011-2014」は、取り上げられた映画に思わず懐かしくなる一方、媒体故か結構真面目に映画批評をしていてやはり信頼すべき映画批評家だと改めて感じる。2024/12/31
pyidesu
3
ぜんぜん衰えない。まだあの質の小説が書けるのはものすごい。2025/06/10
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