内容説明
青い海を悠々と泳ぐウミガメは、美しくゆたかな海のイメージそのものだ。だがいまウミガメは絶滅の危機にある。理由のほとんどは、人間がつくりだしたものだ。だからまず、ウミガメを知ることからはじめよう。知ればきっと好きになる。そして、守りたい気もちがわいてくる―。
目次
ウミガメの目から見たら
第1章 海の旅人
第2章 ウミガメの世界
第3章 海をめざす命
第4章 謎だらけの子ども時代
第5章 ウミガメと人間
第6章 ウミガメを絶滅から守ろう
著者等紹介
田中直樹[タナカナオキ]
ココリコ。ドキュメンタリーテレビのナショナルジオグラフィックが2015年より展開する、親子向けプロジェクト「ナショジオオープンキャンパス」のナビゲーターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤森かつき(Katsuki Fujimori)
28
ウミガメ、甲羅の柄も、ヒレの形も、目つきも、すごく素敵だ。悠々と大海を渡って行く姿、大きなものは2mにもなるというのだから凄い。恐竜時代から、ずっと生き延びてきているのだという。だけど、絶滅に瀕している。海を綺麗にする方法は、ほんとになんとかしないと拙すぎる。マイクロプラスチックとか、効率的に除去する方法はないものか。子供向けの本だけど、綺麗な写真たっぷりで、知識もたくさん詰め込まれているから、子供だけでなく、大人にも読んで欲しいと思う。ビーチモニターも募集してるし。海の無い所に住んでるのがちょっと残念。2020/03/24
asisa
4
ミッション・アニマル・レスキューシリーズのウミガメ編。ウミガメの生態や海洋汚染、プラスチック問題まで幅広く説明してくれる本。総ルビで子ども向けに書かれたいるけれど、知識量が多い。ウミガメが頭やヒレを甲羅に入れないとは知らなかった。487/ヤ2020/07/14
荒野の狼
3
日本でも、ウミガメの産卵地などで保護・教育運動が行われているが、本書はそうした拠点のひとつである三重県紀宝町の『道の駅 紀宝町ウミガメ公園』を訪れた時に、紹介してもらった。本書は大きな写真と簡潔な説明がなされているので、通読は容易。ナショナルジオグラフィックが出版しているので内容に信頼がおけ、海洋へのゴミ投棄などで生存が困難になっているウミガメの問題が本書の中心課題だが、ウミガメの生態・現況についても、わかりやすく解説している。2021/10/10