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内容説明
大好きな家族と別れて暮らすことになった少年は、遠い異国で育ち、世界的なピアニストになった。歳月を経て帰国した今、懐かしい故郷の舞台に立つ。奏でるのは母が愛した夜想曲――切なくすれ違う家族の心の絆を描いた「ノクターン」、漫画家志望の女性の優しい強さが胸にしみる「夢見るマンボウ」など、心に明かりが灯る4編。大切な探しものがある人だけがたどりつける不思議なコンビニたそがれ堂、大人気シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
104
好きな癖に最新刊を見逃していたので慌てて購入…本巻では凱旋帰国したピアニストの話『ノクターン』謎の少女と仙人の話『夢見るマンボウ』ライバルである老医者&老おもちゃ屋の話『空に浮かぶは鯨と帆船』の3篇の新作と、単行本のセレクションに収録されていた老大工の話『天使の絵本』の4作品…村山さんらしさが詰まったシリーズは、毎度ながらウルっときて癒される!各話の主人公たちの「他者への思いやり」に私たちが忘れがちな気持ちを思い出させてくれる。冷たささえ感じる風が吹いている中、優しく暖かな陽だまりにいるかのような良心作。2025/04/19
hirune
38
なんでもありのコンビニたそがれ堂、戦争や災害で傷ついたり思わぬ不幸に陥ったりした、それでもとびきりの優しい心を持ち続けている人々がたどり着く場所。今回は宇宙人やらサンタクロースやらSF・ファンタジー味が濃いです。それにしてもたそがれ堂に常連客がいたことが驚きでした🥱2024/11/26
イオちゃん
28
久しぶりのたそがれ堂。4本の短編集。「ノクターン」で、涙がポロリ。母の愛は、大きくて温かい。「空に浮かぶは鯨と帆船」は、今までに比べると異色なお話。宇宙人が主人公だと、ますます現実離れしちゃった感はあるかな。「天使の絵本」昭和初期の戦災孤児の話。これも中々良かった。全編を通して、誰かを思いやる心をみんなが持っていれば、争いなんて起こらないのに、というメッセージを感じた。2024/08/13
ゆずぽん
27
隠しテーマが昭和レトロのお話4話。もうなんだろ、全部いいのよ。ラストの天使の絵本はセレクションで読んでいたのに、また泣くそして一番好みだった。不思議と奇跡がたくさん詰まった、そして優しく温かいたそがれ堂、まだまだ続いてほしいな2024/08/20
信兵衛
19
今回、これまでの巻と少し異なる趣向を感じて戸惑う処がありましたが、読み進めばいつもとそう変わらない“たそがれ堂”。2024/07/31