内容説明
「おい、こんなところにいたら風邪をひくぞ」乙女ゲーム世界に転生し、王立魔法学院の下級貴族クラスに通うアッシュ・レーベン。ある日、雨に打たれながら路地裏で蹲っているゲームの正ヒロインのフィーネ・シュタウトに出会う。彼女から、自分が学院の四騎士と友人のエリーゼに「悪女」と罵られ、さらに退学を迫られていることを聞いたアッシュは彼らに決闘を挑み、フィーネをどん底から救い出す。すると彼女から「アッシュさんの屋敷に管理人として一緒に住まわせてほしい」とお願いされて共同生活を送ることになるのだが……。バッドエンド後のヒロインを救済する学園ラブコメディ。
※本作品の電子版には本編終了後にスニーカー文庫『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』(著:たかた カバーイラスト:日向 あずり 口絵・本文イラスト:長部 トム)のお試し版が収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
29
転生者のモブ貴族(♀)の陰謀で、悪い噂を流されて攻略対象に嫌悪され、バッドエンドになってしまったヒロインを転生者だがモブ貴族(♂)が保護してイチャイチャしながら名誉回復する物語。キャラクターの立ち位置が"モブせか"に近い気がする。呼び方も五馬鹿とか聞くとそうとしか思えなくなってしまった。そうなると、今はクズな王子と転生者のヒロインは面白くなるのだろうか?ただ酷い目に遭うだけじゃ可哀想な気がする。斜め下に突き抜けて欲しいと期待してしまう。2025/01/06
まっさん
24
★★☆ 乙女ゲームの世界に転生し、前世の知識を基に平民へと落ちる未来に備えた貯蓄を貯めていた下級貴族クラスに通うアッシュは、ある日雨の降る路地裏で蹲る一人の少女に出会う。彼女の名はフィーネ、この乙女ゲームの主人公その人であった。どうやら彼女は誰からも嫌われ、最後には攻略対象の一人である王太子から退学を突きつけられる、いわゆるバッドエンドルートを歩んでいるようで… う〜ん…読了後の率直な気持ちを言うならば、面白い面白くないとは別に思っていたものとまるで違う…というのが正直な感想でした。てっきり乙女→2024/12/06
よっち
24
乙女ゲーム世界に転生し、王立魔法学院の下級貴族クラスに通うアッシュ。る日、雨に打たれながら路地裏で蹲っている少女フィーネに出会う学園ファンタジー。バッドエンドで変わり果てた姿に、正ヒロインと気づかないままフィーネを救ったアッシュ。恩人の彼を慕う気持ちに気づかない鈍感さには苦笑いでしたけど、学園に通う傍らで冒険者として鍛えて金も稼ぐアッシュが彼女を保護して、悪女と貶める学院の四騎士と友人のエリーゼに相手に立ち向かいどん底から救い出す展開は痛快でしたね。いろいろ広がりそうな要素もあって今後の展開が楽しみです。2024/11/29
わたー
15
★★☆☆☆Not for me.題材は好きだったのだが、私向きの作品ではなかった。乙女ゲー世界の下級貴族として転生した主人公。乙女ゲーのルールが遵守される世界で、ある程度自分の好きに良きれるように自活できる能力を密かに用意していた。そんな彼が路地裏でずぶ濡れになりながらしゃがみこんでいた、どう考えてもワケアリの少女を助けることから始まる物語。なんでこの導入から、乙女ゲーのヒーローたちへのざまあと俺TUEEEEがミックスされたものが出版されるんだよ、と声を大にして言いたい。2024/12/01
真白優樹
14
実は鬱ゲー疑惑のある乙女ゲームの知識を持つ、原作ではモブの少年がバッドエンドを迎えた少女を助け始まる物語。―――助けるのならば容赦なし、蔑まれた力の本質を見せよ。 バッドエンド後、なので割と物語に自由が利く中で少女を助けるために奔走する物語であり。惹かれ合うその裏で何者かの思惑も蠢く、中々に奥の深い面白さのある物語である。果たしてこの先、物語はどう展開するのか。闇に潜った者達はいつか物語に絡むのか。全てが自由、正に未知が始まるこの先にどんなラブコメが待っているのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2024/11/29