内容説明
複雑化する世界と未来を先読みする1冊
いま知っておくべき論点を1テーマにつき見開きで専門家がコンパクトに解説。
主要国でトップが続々と交代し、国際情勢は混迷を極めつつある。
大転換期をどう乗り越えていくか。
新たな知見と判断材料を提示する。
【目次より】
巻頭言スペシャル
昭和ヒトケタ生まれ、戦中・戦後を語る 五木寛之 田原総一朗
AI時代の読書と労働の哲学 千葉雅也 三宅香帆
ほか
政治
「ネオ55年体制」のゆくえ 政権交代は実現できるか 境家史郎
ほか
国際関係
韓国の尹大統領は“脱・反日”を続けられるか 黒田勝弘
ほか
中国
日本は近視眼的ではなく中国の数十年先の姿を見据えよ 垂秀夫
ほか
経済
日銀はいつ利上げするのか? 植田総裁の発言から読み解く 木原麗花
ほか
昭和百年
あれから八十年 戦争は絶対ダメ 草笛光子
ほか
社会
深刻な汚染が各地で発覚 日本は「PFAS」対策を急げ 諸永裕司
ほか
文化
全世界で五千万部『百年の孤独』はなぜ売れる? 鴻巣友季子
ほか
芸能・エンタメ
『SHOGUN 将軍』が成し遂げた 黒澤明でも果たしえなかった「偉業」 春日太一
ほか
スポーツ
“リアル二刀流”復活 大谷翔平の底知れぬ「野球欲」 四竃衛
ほか
皇室
現天皇皇后は「令和流」を確立できるか 原武史
ほか
生活
ダイエットサプリ、特保…実は怪しい「健康食品」 佐藤健太郎
ほか
教育
子どもの負担も大きい「中学受験」 虐待が生じない工夫をしていこう 武田信子
ほか
科学・医療
「ドラえもん」がもうすぐ家の中にやってくる 緑慎也
ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
43
図書館新刊棚。磯田道史教授によると、AI時代に人間に必要とされる力は、発想力。問題を立てる力。ジャンプした発想が重要という(33頁下段)。哲学教育。答えのわからない問いがポイントなのだそうだ。幼い子供には重要なことという。おっさんでもそういう問いが発せられるように、陳腐化した人にならないように注意したい。また、みんなと違う発想、自分のやりたいことをす。従来の教育からの脱却を。生徒に発想力を鍛える教育が重要らしい。集団で思考し行動すると、個人の能力を超えた力を発揮できる(35頁上段)。個別最適との共存の道。2025/02/01
d3
29
さまざまな分野の有識者のコラムが100編掲載されている。自分から行かなければ触れることもなかった領域を覗き見れた。 昨年末に発刊されたものであるから、年末に読んで2025年の展望を把握するのが正しい趣旨のだろうが、スキマ時間に少しずつ読み進めた結果、およそ半年が経過してしまった。 しかし、そのおかげで大事なことがふたつわかった。時代は確実に変化していることと、専門家であっても今後の予想的中は難しいことだ。過去を把握し膨大な情報をもとに分析したとしても未来は想像もしていない方向へ向かうものである。2025/05/29
みなみ
7
千葉雅也さんと三宅香帆さんの対談が面白かった。 あとは66のZ世代の話。私はバリバリ働きたい派だから、むしろ定時退社とかそんな舐めたこと言うつもりない!って立場なんだけど(おそらく価値観が古いです)、Z世代と向き合って過去の間違いを正していこうっていう立場は新しかった。52の、薬物乱用問題に対するハームリダクションという答えは、別の本でも扱われているのを見たことがあるので、今考えなくてはならない問題なんだと思う。2025/03/22
Miz
3
今年の論点シリーズ文春版。先に読んだ日経版よりも政治経済外交、社会的なものが多く、理系的技術的なものが少ない。そういうとこ、文春ぽいかな。 その中で興味を持ったのは慶應大岩尾准教授が書いた「令和を生き抜くヒントは昭和の日本式経営にあり」でした。単なる終身雇用や年功序列ではなく、全ての社員が経営意識を持って仕事に臨むこと。QCやカイゼンが一例。しかし、平成に入って「人よりカネ」という誤ったアメリカナイズが蔓延って愚かな経営者が増えた。逆にアメリカでは心理的安全性などが重要視されるなど日本式経営が再評価された2025/01/26
ジョルジオ鈴木
2
★★ 中国が動きそうだな2025/01/04