集英社文庫<br> 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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集英社文庫
銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

  • 著者名:ほしおさなえ【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 集英社(2024/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087446944

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内容説明

南軽井沢の銀河ホテル。イギリス風の瀟洒な洋館の一角に、「手紙室」がある。室長の苅部文彦は、このホテルに居候する風変わりな男。彼の手紙ワークショップを受けると、なぜか心の奥のほんとうの気持ちが見えてくる。娘家族と最後の思い出作りにやってきた老婦人、秘密を抱えたまま仲良し三人組で卒業旅行にきた女子大生――銀河ホテルを訪れたお客さんが、好きな色のインクで、思い思いの言葉を綴る。手紙を書くことで己の人生を見つめ直し、人生と向き合う感動のシリーズ第1作!

目次

第1話 夜の沼の深い色 Baltic Memories
第2話 ラクダと小鳥と犬とネズミと Joy Sepia
第3話 また虹がかかる日に Sea of Illusion

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

242
『なにもかも思い通りになるわけじゃない。人生にはいろいろなことが起こる。でも、いつだって自分らしく生きることはできる』。そんな思いに気づいていく主人公たちの心の動きを具に描いていくこの作品。そこには、まるでファンタジーのような雰囲気感の中に、主人公たちのリアルな心の内が描き出されていました。『銀河ホテル』の雰囲気感豊かな描写に、実際に訪れてみたくなるこの作品。『手紙室』という”起点・きっかけ”を与える舞台の上手さを思うこの作品。『手紙』を書くということの意味を改めて考えさせてもくれる素晴らしい作品でした。2025/11/03

おしゃべりメガネ

144
ほっこり&ほんわか作風のスペシャリスト、ほしおさんが綴る新シリーズ。南軽井沢『銀河ホテル』の一角にある手紙室にて展開されるステキなドラマが幕をあけます。このホテルに居候しながらも手紙のワークショップを行い、宿泊客の悩めるココロをほぐしていきます。都会での仕事に体調を崩し、リターンしてきた若者、娘家族と一緒に思い出作りに訪れた老婦人、それぞれにちょっとワケありな秘密を抱えている仲良し三人組の卒業旅行など、それぞれの話にしっかりと涙腺が緩みます。個人的にはやっぱり老婦人の話が一番胸にグッときてよかったです。2025/02/08

のぶ

138
ほしおさんの作品の中でもとりわけ気に入った一冊だった。舞台は軽井沢にある銀河ホテル。そこを訪問した三組の人たちの物語。このホテルの雰囲気がまず良かった。そしてそこにある千種類のインク壺がならぶ「手紙室」。室長の苅部文彦は、このホテルに居候する風変わりな男だけれど、彼の手紙ワークショップを受けると、心の奥の本当の気持ちが見えてくる。苅部の接客の態度が心地良い。日頃手紙を書くことなどほとんどなくなったが、ここでは未来の自分に宛ててもいい。こんなホテルなら自分も行ってみたい。次作にも期待したい。2024/10/10

ちいこ

130
面白かった~。手紙のワークショップ、良いですね。千色のインク瓶が並んでいる光景見てみたいな。2024/11/02

シナモン

121
とても良かったです。落ち着いたテイストの文章とクラシカルなホテル、インクの香りと彩り。手紙を書くことで人生と向き合う人たちの心情も丁寧に描かれていてじーんと。ほしおさなえさんの新たなシリーズ。追いかけます♥次巻も楽しみ✨2024/10/17

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