文春文庫<br> 香君3 遥かな道

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文春文庫
香君3 遥かな道

  • 著者名:上橋菜穂子【著】
  • 価格 ¥790(本体¥719)
  • 文藝春秋(2024/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167922924

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内容説明

香りの声が渦巻き荒れ狂う。手に汗握る第3弾!

虫害によって国の威信が揺らぐ事態に陥ったウマール帝国。その危機を打開する方法が見つかるが、アイシャは、なぜか、その方法に不安をおぼえる。そんな中、天炉山脈の聖地で、ひとりの男が発見される。男に会うために天炉山脈に向かったアイシャとマシュウは、驚愕の事態に遭遇するのだった――。
胸に迫る圧倒的世界観の第3幕!

※この電子書籍は2022年3月に文藝春秋より単行本上下巻で刊行された作品の、文庫版を底本としています。文庫版は4巻構成となります。
単行本『香君 上 西から来た少女』 → 文庫版『香君1 西から来た少女』/『香君2 西から来た少女(ともに2024年9月発売)
単行本『香君 下 遙かな道』 → 文庫版『香君3 遙かな道』(2024年11月発売)/『香君4 遙かな道』(2024年12月発売予定)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

70
これまで物語の中心になっていた「オアレ稲」の生育について解決の糸口が見えたと思ったら、新たな「バッタ」の問題が帝国に、アイシャたちに襲いかかります。『災厄が果てしなく繰り返されるこの世で、自分たちはその度に悲嘆の叫びをあげながら生きるしかない。』それは、農業や自然だけに限らず、そして物語の中だけに起きることではなく、わたしたちの現実に起きていることにも通じる問題です。『でも、人にはこういう力もあるのだ。知識や理論から推論を導き、考え、希望を見出す力が。』いつも作者がわたしたちに強く訴えてくるメッセージです2025/01/06

あきぽん

52
特殊能力を持つヒロインが活躍する異世界ファンタジーではあるけど、生物多様性、外来種などの環境問題が極めて現実的で現代的に示唆されている。いやむしろ、ファンタジーだからこそここまで書けるのかもしれない。上橋先生の知性に脱帽しかない。2025/01/02

みやび

34
時はどんどん流れていく。てっきりオアレ稲についたオオヨマの被害が拡大してゆくのかと思ったら、それどころではない事態に。個人的に虫が苦手なので、自分がこの世界に存在していたら絶対に恐怖過ぎて外には出られない。現実にもこれに近い事が起きたこともあったのをニュースで視た記憶があるので余計に怖い。だけど、まだまだ不気味で不穏な気配がする。ラストのアイシャからの手紙に何が書かれているのか…。すぐに4巻へ。2024/12/12

なつくさ

31
第3幕読了。ますます加速する世界。読む手が止まらない。ついに飢えの雲が!次へ!!2025/01/02

鐵太郎

28
第三巻、表紙は秋。絵的には収穫の季節。前巻に引き続き、オゴダ藩王国に捕まったアイシャとオラムに、南島の島々で何が行われており、なにが発見されたのかを語る藩王の母、ミリア。帝国と藩王国の生命線を握っているオアレ稲の秘密がひとつ剥がれます。海辺では育たないと思われていたオアレ稲がなぜここで育つのか。そして現れた「救いの稲」は帝国を救うことになるのか──と思われたのですが、異郷との通い路が開いたことで事態は変転。オオヨマを食べてくれるバッタの正体はなにか。──なんだ、オオヨマは蝗害のネタとは違うのか。(笑)2025/02/02

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