内容説明
骨董店を営む青年、呉邪のもとに奇妙な帛書が持ち込まれる。盗掘を生業とする叔父の三叔は、その帛書には古の国・魯国の貴族の墓の位置が記され、そこには貴重な神器が埋葬されていると断言する。呉邪は三叔たちとまだ見ぬ悠久の墓を目指し盗掘の旅に出るが、辿り着いた陵墓には、北斗七星を模した奇妙な棺、青眼の狐、食人木をはじめ、奇妙なものが散在し、世にも恐ろしい魑魅魍魎が跋扈していた。果たしてその墓「七星魯王宮」の主の正体、呉邪たちを次々と襲う怪異の目的とは!?
今、刻を越えた謎を解き明かす冒険が始まる!盗掘をめぐる若者たちの「絆」が話題沸騰の大人気シリーズ、最初のミッション!
シリーズ冒頭2エピソード収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
45
中国人作家によるトレジャーハンターもの。 骨董店を経営する呉邪の元に届いた帛書。 その墓には貴重な神器が隠されていることが分かり、呉邪はチームを率いて向かう。 地図から宝の眠る洞窟へと向かう形。 完全にインディ・ジョーンズのような冒険ものであり、実際数々の仕掛けがチームを襲い、奇妙な虫だったり、仕掛け階段などのトラップ。 そしてお宝を見つければ、お決まりのように崩壊が始まり脱出へとなだれ込む流れ。 シリーズは全9作というが、果たしてすべて邦訳されるのだろうか。2025/01/15
洋書好きな読書モンガー
19
中国の墓泥棒の一族の話。2006年中国のインターネット小説サイトで人気になって書籍化されたシリーズ物。日本語訳は昨年出た。9つのエピソードを8冊にした物。1冊目は2つのエピソードが入っている。ライバルとの戦いがメインのインディジョーンズやトゥームレイダーより古代人が蘇るハムナプトラシリーズに近い感じ。昨年2巻目まで出た。このまま8冊全部出ると良いけど。中国語版は同じ8冊でも本毎のエピソードの入れ方が違うそうだ(読めないが)英語版はペンネームを新規にした様でNan Pai San Shuでは無い。2025/05/17
サケ太
12
興味深い世界観だ。盗掘業の叔父とともに墳墓への侵入を試みる。すでに中国にてドラマ化もアニメ化もされているとの事。それ故の面白さ。知らない文化、世界での活動や見識を体感できるのが面白い。2024/12/30
さとうしん
7
帛書の拓本をとるなど一部意味のわからない記述が出てくる(翻訳ではなく原著自体に問題があるらしい)のがたまに瑕だが、伝説上の人物汪蔵海など独自の考古的世界観による冒険小説と思えば楽しめる。本巻収録の第1部、第2部の両方ともあとを引くような締め方になっているのも映画なんかではよくあるといえばよくあるパターン。2024/11/03
外道皇帝
3
中国の墓泥棒冒険もの。ファンタジー要素が強く、中国妖怪やらゾンビ、モンスターがいっぱい登場する。墓の構造が分かりにくいのと、アクションシーンがいまいち躍動感がない点が惜しい。2025/06/02
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