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内容説明
アンパンマンの父が贈るラストメッセージ。
3・11の大津波に耐え、岩手県・陸前高田でたった一本だけ生き残った樹齢260年以上とされる「奇跡の一本松」に、92歳のやなせさんは「ヒョロ松」と名付け、自分自身を重ねています。
喪失と絶望の繰り返しだった92年の人生は、まさしくこの老木のように孤絶であったとやなせさんは振り返ります。
やなせさんが50年前に作詞し、その後大ヒットとなった『手のひらを太陽に』をはじめ、『それいけ!アンパンマン』、そして『陸前高田の松の木』と、やなせさんが一貫して歌に託してきたメッセージは、挫けずに生き抜くことの尊さにほかなりません。それは悲しみに暮れる弱者への、祈りにも似た魂の応援歌でもあります。
『アンパンマン』『やさしいライオン』……数々の名作を生み、大人も子どもも魅了してやまないやなせさんが、波乱万丈の人生から紡いだ生きるヒントをあますところなく伝えます。
(底本 2011年9月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
158
やなせたかしさんの生い立ちから、様々な経験から得られた素晴らしい言葉が詰まっています。アンパンマンのテーマソングの歌詞に込められた自分の命をどう使うが大切だという考えは深いし、小さいころからそう考えるのは大事だと思う。「人生は喜ばせごっこ」、「人生一寸先は光」という言葉が今の私にとても響きました。人生に絶望しない。みんなと支えあって生きる。朝起きたら、一日を一生懸命に生きる。我欲を捨てて相手の喜びを考えて生きる。恥は掻き捨て。そして何より健康に注意しないとですね。人生の一つの指針となる素晴らしい作品です。2016/07/10
ぶんこ
34
途中まで読んできて、読んだことがある?と思ったら「アンパンマンの遺書」とほとんど同じ内容でした。母親に関しては詳しく書かれていたりと、ところどころ違うところもありますが、基本は同じなので、途中でパスとしました。2019/04/08
江口 浩平@教育委員会
31
【自伝】やなせたかしさんが晩年を振り返り、アンパンマンに込めた想いなどを語った一冊。 「人生は喜ばせごっこ」「人生というのは満員電車」一つひとつの表現にやなせさんの人柄が滲み出ているようで、読んでいて背中を押してもらえた。私も子どもの頃はウルトラマンや仮面ライダーを観て育った世代だが、やなせさんは戦争賛美を子どもの心に植え付けたくなくて、「ひもじい人を助ける」という覆らない正義をアンパンマンに託したという。そのエピソードだけでも、アンパンマンが子どもたちに広まっていることを嬉しく思った。2019/03/09
けぴ
23
「何の為に生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ!何が君の幸せ 何をして喜ぶ 解らないまま終わる そんなのは嫌だ!」 ご存知アンパンマンの歌詞ですが改めてみると深い意味の歌詞です。子供相手だからとレベルを下げないで伝えたいことを伝える、そんなポリシーで作詞したそうです。豆知識①【手のひらを太陽に】手のひらを懐中電灯で照らしていて思いついた歌詞だそうです。②【サンリオの社名】以前は山梨シルクセンターという絹製品を販売する会社であったが山梨をサンリと読み替えて作った社名だそうです。2018/02/14
白義
22
稀に、その人間の生涯、存在自体が、ランダムな確率を超えるような世界の奇跡を垣間見せ、強いメッセージを放つような人間がいる。間違いなくやなせたかし先生もその一人だろう。若き頃はむしろ鈍く、パッとせず年老いてから大ブームとなるも、ありとあらゆる大病に苛まれながら、今こそ青春という気構えで生きていた。むしろ、その前半生の鈍さ、長き凡庸な下積み時代すらも、後年の飛躍の必然的な土壌となったのだろう。鈍い刃の方が強いという吉本隆明の言葉のような人物だ2013/10/26




