内容説明
上海の郊外の南翔に居を構える高田軍司はニューヨークからサミュエル・ブラザーズの客を待っていた。
軍司との業務提携をねらってのことだったが、わざわざの挨拶を断ることもない。
彼のスペラティブ理論は、あらたなる金融オペレーションとして注目の的だった。
ウィーンでは、フリーの脳科学者川端武志の『プロセス・アイ』理論が発表されようと…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyako Hongo
6
脳科学に興味を持ってもらうために書かれた本だと思うのだがイマイチ。政治や経済にも応用できる理論なんだぜ、と述べるならもう少し専門知識を突っ込んで欲しかった。瀬名秀明に及ばないのはしょうがないにしても。 □個人的には重力からの解放が人類を次の進化に導くという(ジオン・ダイクンかよ)ロシア神学と、東洋と解脱と西洋の運命論ではシシュポス神話の解釈が真逆になる逸話が面白かった。2014/08/10
リトル★ダック
0
軍司の失った最愛の恋人の千佳への思慕の大きさが、こういった事件を引き起こしてしまったのかと思うと、人間の業の深さについて、考えてしまいます。劇中、プロセスアイを提唱するカワバタ博士が、どんどん異様な姿になっていくのは、文字面とはいえ、想像するだにグロテスクでした。近い将来映像化されることがあれば、ぜひ見てみたいです。2010/05/01
秋
0
我思う故に我在り、というけれど、では我を我と認識するメカニズムは? というのが心脳問題の入り口、なのかな。興味深く読みました。難しくて殆ど頭に入らなかったけど、読んでる間はなんとなく理解した気になる不思議。2010/04/23
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