内容説明
世界がアベの動きに注目した!
長期政権に迫る課題と試練。
冷戦終結後、世界は新たなモードに突入する。中国の台頭にどう対処するか? 北方領土をめぐるプーチンとの駆け引き、北朝鮮の核の脅威、そしてトランプとのディール。日本の存在感は増していった。
そんななか、国内でも長期政権を脅かす翳りが現れていた――。
安倍晋三が対峙した「宿命」とは?
【下巻目次】
11 プーチン
12 習近平
13 トランプ・タワー
14 金正恩
15 アメリカ・ファースト
16 インド太平洋
17 G7対ユーラシア
18 天皇退位/改元
19 パンデミックと官邸危機
20 退陣
21 戦後終章
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
113
上下巻1,200頁に渡り、安倍政権を集大成する政治ドラマが再現されている。当事者の肉声に基いて、舞台裏での緊張感あるやり取りをドラマ化するという手法は、あの名著「カウントダウン・メルトダウン」と同様、臨場感に溢れて読み応えがある。トランプ氏、習近平氏、プーチン氏などの素顔も垣間見れて興味深い。ただ、安倍氏周辺人物からの取材がベースであり、発言者の自己顕示を含め、どうしても実績を正当化する論証が多いのが歯痒い。安倍氏の歴史認識や政治手法と相性の良くない私には、礼賛のコメントが、時々空しく響いてしまう。2025/02/24
ぶ~よん
70
戦後、総理大臣を最も長い期間在任した安倍晋三の回顧録。第一次政権発足から凶弾に倒れるまで、彼が日本にしてきたことは何だったのか。報道だけでは分からなかったけど、少しだけ心の内を覗けた気がした。アベノミクス、靖国参拝、尖閣諸島、TPP、慰安婦問題、戦後70年首相談話、平和安全法制、消費税、G7、各国首脳らとの関係、天皇生前退位、北朝鮮拉致問題、森友学園問題、様々な記憶が蘇る。私には正解か不正解かは判断できないけど、確固たる信念を以て問題に取り組んでいたことは確かである。100年後に、どう評価されるのだろう。2025/05/28
紙狸
11
2024年刊行。第2次安倍政権の検証。外交面に比重がある。今読んだ主な目的は、第2期トランプ政権下の日米関係を考える材料として、第1期トランプ政権当時はどうだったかを振り返ることだったのだが、オバマ政権も当然視野に入る。日米関係に限っても、これほど多くの重要な動きがあったのかと今さらながらに思う。安倍晋三がトランプとの良好な関係を築けたのは、単にゴルフをしたからといった話ではなく、安倍晋三が外交について語るべき言葉を持っており、トランプが耳を傾けたということなのだろう。2025/08/22
メロン
9
本書は上巻につづき日露、日朝、トランプ、G7、生前退位と改元、モリカケ、コロナ...そして退陣までを扱っている。 やはり安倍晋三という政治家は傑物だと再認識する。トランプ二次政権で殊更安倍さんが生きていればともいわれるし、トランプも「シンゾーは分かってくれていた」ということがその証左であろう。更にいえば高村元議員が評するように「安倍さんはトランプ語もメルケル語もできた。」これが一番強かったのではないだろうか。また、うまく行っているように見えたトランプ外交も「トランプさんは何回もアップデートしないと前に2025/04/06
ceskepivo
8
安倍政権は、問題も残したが、保護主義の動きが世界中に広がる中、自由貿易とルールづくりを進めたことは、特筆されるべきである。また、「この政権は、国のあるべき構想を明確にし、そのための政治課題を設定し、それを能動的に遂行しようとするきわめて理念的かつ行動的な政治において際立っていた」という指摘も正鵠を得ている。 憲法が天皇について、「「象徴」として「何が国民の役に立つ行為であるのか」は書いていない。象徴天皇制を「積極」の意味で論じてはいない。憲法学者もそこは論じない」という指摘は、天皇制を考える上で興味深い。2025/01/04
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