内容説明
ここまで政治の奥に迫った本はなかった
安倍はいかに首相に返り咲き、戦後の難問に対峙したか?
病に倒れた第1次政権から5年、安倍晋三は再び自民党総裁選に立つことを決意した。それは7年8カ月に及ぶ政治ドラマの幕開きだった――。
アベノミクス、靖国参拝、尖閣問題、TPP、戦後70年談話、平和安全法制。次々に浮上する政治課題に、安倍と彼のスタッフはいかに立ち向かったか?
安倍本人をはじめ、菅義偉、麻生太郎、岸田文雄などの閣僚、官邸スタッフなどに徹底取材、政治の奥に迫る第一級のノンフィクション。
【上巻目次】
プロローグ
1 再登場
2 アベノミクス
3 靖国神社
4 尖閣諸島
5 TPP
6 慰安婦問題
7 戦後70年首相談話
8 平和安全法制
9 ヒロシマ/パールハーバー
10 消費税増税
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なかしー
52
Kindle unlimited。まずスゴいのは各章鬼の様な参考資料、関係者への取材の数々、一章100〜150くらいの引用元をキチンと整理&明記している所がポイントが高い。朝日系記者出身なのでどうかな?と思いましたが、杞憂でした。寧ろ結構好意的?な感じもしました。上巻は経済、安全保障、領土問題、靖国、慰安婦などがテーマでした。安倍晋三「政権」って所がポイントで、安倍氏を支える政治家や官僚、専門家などの名前がずらずらと登場し、各方面のキーマン達の要所要所での活躍が垣間見えるのが本書の読みどころかと思いました2025/12/11
ゆり
21
この本は、安倍政権の形成過程を近い視点で描き、権力、家族、そして時代が絡み合う「宿命」を浮き彫りにしています。著者は単純な政治的立場から人物を描写するのではなく、安倍晋三という「一人の人間」として、重い期待とプレッシャーの中での軌跡を探ろうとしています。読み終わった後、私はリーダーは抽象的な象徴ではなく、歴史に押されて進む「時代の産物」であることを、さらに深く感じました。2025/05/20
TI
11
読めば読むほど亡くなっったことが惜しまれる。本当に山上はとんでもないことをしてくれたね。存命なら今のとんでもない政治状況にはなっていないはず。残念。2025/07/26
みじんこ
11
安倍晋三に限らず様々な当局者たちの姿が描かれ、外交ではどの文章表現なら折り合えるのかといった検討の過程等、一つ一つのトピックが濃厚だった。アベノミクスや靖国参拝などこだわりが強そうな課題に見えても「冷徹な政治」として捉えていたことが分かる。「100点は採れないんだよ、60点、よくて70点なんだ」は現実的観点だろう。ナベツネと公明党への配慮の必要があり、米国との関係では何度も登場するスーザン・ライスも結構厄介な相手に思えた。保守層に支持されているがゆえにその不満も抑えられるというのは確かにあっただろう。2025/02/08
ceskepivo
11
ドラマを見ているようであるが、歴史書として読んでもおかしくない。著者の緻密な取材の成果だろう。毀誉褒貶のある安倍氏だが、それぞれの政策課題にポリシーをもって取り組んだ姿が書かれている。第二次政権は、第一次政権の反省を踏まえて政策を進めた。秘書官は「休息する時間がないと継続できない」「沈黙は金」とアドバイス。安倍氏が櫻井よしこ氏に「あなたがたは、100点とってもらいたいというけれど、100点はとれないのだよ。60点、よくて70点なんだよ」というのは真実だろう。2025/01/03
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