内容説明
画家で蘭学好きのおもしろ人間司馬江漢がのこした,江戸後期の日本体験記。長崎出島への潜入,生月島の捕鯨見聞,道中庶民との交流など,愉快で皮肉で赤裸々なワンダーフォーゲルぶりを全挿絵とともに翻刻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
9
司馬江漢は40歳頃の長崎往復旅行をする。彼はこの旅を題材に絵画集「西遊旅譚」を出す。本書はこれとは別に覚えに書き留めた旅日記である。巻末の芳賀徹の解説は本資料のみならず、江漢の為人や当時の世評等を述べる。本文に取り掛かる前に読んで、全体の理解を大いに助ける。江漢は旅立つに当たり、我が国で先駆けとなった腐蝕銅版画作品は元より、オランダ人から手に入れたそれらを擬似立体視できる覗き眼鏡装置を携行し、旅先でのもてなしに備える周到ぶり。長崎行の目的、絵の勉強は名目であり、窮理学等旺盛な向学心を大いに満たす旅だった。2025/12/27
Tatsuhiko
1
田沼時代くらいに江戸から長崎までを旅行した才人の日記。江漢先生は神奈川あたりでウジウジ迷ったり、思い立ったが吉日といった感じで各地で気まぐれに出掛けたり、九州に渡る際には嵐の中で船を急かせて死にそうになったりと割とハチャメチャな印象を受けるが、それゆえに江戸時代に自分と同じように物を感じたり考えたりして生きた人間の姿が立体的に浮かび上がってくる。往復で1年くらいかけているが、帰りは船を使っているので歩きに比べるとずっとスピード感がある。こういった辺りでも江戸時代の感覚が分かって面白い2016/10/07
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