内容説明
先進国のみならずほとんどの地域は、今世紀後半には人口減少局面に入る。21世紀後半には、もっとも貧しい地域であるアフリカでのみ人口が増えていき、人類のあり方を変えていく。アフリカニストの第一人者が描く、世界・日本の未来とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はとむぎ
16
農業と人口と経済、生活様式などの関係性を紐解く。アフリカでは、ずっと人口増が続いている。(少子化にならない) 豊かさを得る方法が農地の拡大であり、労働力として家族は多い方が良いから。人口が増えても、人口ボーナスが起こるとはかぎらない。興味深い本でした。2023/10/24
ののまる
9
人口問題はアフリカが鍵!2022/12/17
朝ですよね
7
半分ぐらい農業の本だった。食糧と人口は強い結びつきがある。アフリカにおける農業とは億単位の従事者がいる大きな産業でもある。一部の国では成長産業でもあるが、多くは輸入がむしろ増えているのは意外だった。一夫多妻制が農業に適応しているなど、人口を規定する要素でもある。アフリカにも多数の国があり個々事情も違うが、総じて言えば先進国のような人口減少はまだ起きていない。人口ボーナスとは人口増加というより生産年齢人口比の向上で、これがGDP成長率と相関している。2024/06/25
kenitirokikuti
7
刊行は朝日新聞出版からだが、日経新聞2022年8月27日書評から → 人口革命 平野克己著: 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63780870W2A820C2MY6000 〈人口の増加が多くの国でピークを過ぎて減少に転じる一方、アフリカでは増加が続く。[…]21世紀後半には世界人口の2人に1人がアフリカ人となる集中ぶりを、著者は「人類のアフリカ化」と呼ぶ。〉北米のBLM運動(やMCUの『ブラックパンサー』等)が存在する理由のひとつはこれなのかもなぁ2022/08/29
小鳥遊 和
4
本書のすべては197頁に掲げられた「中国、韓国、サブサハラアフリカの生産年齢人口比」のグラフだ。中国と韓国では1970年代初頭の生産年齢人口比約56%が2010年には約73%に上昇しているが、サブサハラアフリカでは約53%からずっと停滞し2020年でも55%までしか上昇していない。これでは人口ボーナスは発生しない。原因は、アフリカの出生率が高止まりし平均年齢が10歳代と低すぎるためだという。アフリカは「世界でもっとも生産年齢層比が低い」ままなのだ。2024/05/30
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