出版社内容情報
生きて、死んで、それだけなんだ。
犯罪と暴力の渦中に佇む人々の
息遣いを美しく描き出す10編。
O・ヘンリー賞受賞作収録
南北戦争で両親を亡くした少女は、虐待を受けていたおじ一家から兄の手によって助けられ、外の世界へと足を踏み出す(「よくある西部の物語」)。裸足で列車を待つ少年は、刑務所の父を想いながら、家から離れた町を目指す(「ジェイムズ三世」)。――無秩序な暴力に翻弄され、それでも血まみれで生きてゆく人々の息遣いが、気高く、美しく描き出される。O・ヘンリー賞受賞作含む10編収録、凄絶な迫力に満ちた傑作短編集!
内容説明
恩人である兄に付き従ううち、銀行強盗に加担することになった西部の少女。服役中の父親と暴力的な継父の間で苦悩する少年。根拠薄弱な治療の果てに母親が病死し、医者への復讐心に囚われた双子の妹―。秩序なき犯罪と暴力の渦中で、血まみれになりながらも生きる人々の息遣いが、気高く、美しく描き出される。O・ヘンリー賞受賞作を含む全10編、凄絶な迫力を放つ傑作短編集!
著者等紹介
ベンツ,シャネル[ベンツ,シャネル] [Benz,Chanelle]
カリブ海東部のアンティグア・バーブーダにルーツを持つ作家。現在はシラキュース大学で教鞭をとる。2014年、短編「よくある西部の物語」でO・ヘンリー賞を受賞。同作収録の本書はデビュー短編集であり、“サンフランシスコ・クロニクル”の2017年ベスト・ブックの一冊、同年の“エレクトリック・リテラチャー”の最優秀短編集15の一冊などに選ばれた
高山真由美[タカヤママユミ]
青山学院大学文学部卒業、日本大学大学院文学研究科修士課程修了、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shun
ぼっせぃー