角川文庫<br> 警視庁地下割烹

個数:1
紙書籍版価格
¥968
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
警視庁地下割烹

  • 著者名:田中啓文【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2024/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041151495

ファイル: /

内容説明

警視庁捜査一課に所属する花菱朝彦は、捜査で失敗を重ね、異動を命じられた。だが、異動先は朝彦の想像を遥かにこえた部署だった──「割烹課」という部署が警視庁の地下4階にあるというが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

106
笑いが絶えない一冊。さすがの田中さん、お得意のとんでも設定で面白かった。警視庁にある刑事部割烹課、その名も「警視兆」。そこに異動した花菱朝彦が料理人として、いや、刑事として職務をこなす警察小説はふふふ、くすくす状態。KYドジ坊こと朝彦のずっこけぶりはもちろん、登場するみなさんのキャラとズレっぷりがさざなみのように打ち寄せてきて終始笑いが絶えない。このまま緩く笑いをつまみながらのままかなと思いきや、とんでもない、ない。きちんと事件捜査、解決までの意外にも美味しい味わいに思わず舌鼓。これは…おかわりプリーズ。2024/10/11

タイ子

80
警視庁の地下にある割烹料理店。うん、普通だ。いや、普通じゃないところが田中さんなのだ。警視庁捜査一課の花菱は捜査でしくじり左遷の憂き目に。異動になったのが警視庁地下4階にある割烹「警視兆」。れっきとした割烹課なのである。課長は美人女将。花菱はまず板前修業から始めるが実は彼は父親の関係で料理とは無関係でもなく腕はめきめき上達。だが、彼は割烹課の刑事。潜入捜査あり、ラーメン屋店主殺人事件あり…。起こる事件は面白い推理ものになっているので真剣に読んでしまう。こんなフィクションの世界は田中さんしか書けない。2024/10/08

aquamarine

66
捜査一課でドジゆえに捜査で失敗を重ね、異動を命じられた花菱朝彦。移動先は警視庁の地下4階にある刑事部割烹課「警視兆」。まず料理人として鍛えられた彼がその部署で関わるのは、フグにあたった男、桜鯛が食べられない刑事、二軒の仲が悪いラーメン屋。しっかりと腕を上げたもののドジぶりはそのままで、周りの個性的なキャラと共に真相に近づいていく。ほとんどコメディなのだが、気づくと私の脳はちゃんと伏線を探し、オチに満足しミステリを堪能していた。さらりと読めて楽しい一冊。続編が出たら嬉しい。2024/10/28

ケイト

56
とんでもない設定と言葉のチョイスが面白すぎて、最初から出てくる人の名前に大笑い。ドジな刑事 花菱朝彦が移動になった先は、『警視兆』割烹課?大声で挨拶したら小声でって言われて、課長が『ささやき女将』もう田中さん、なんですの?この話。犯罪は飲食店で起こることが多いらしく、朝彦は捜査する訳でもなく板前修行の毎日。でもそれがいずれ役に立つことに⋯刑事にしておくにはもったいない腕前になるところがまたまた面白かった。田中さんの作品はいつもふざけてる感満載だけど、ミステリになってるしいつも感心させられる。2024/12/23

kei302

43
警視庁の地下には料亭がある。その名も割烹「警視兆」、板前さんは捜査一課所属の刑事さん、ぶっ飛んだ設定です。さすが田中啓文。東の方にお住まいの作家さんたちには書けません。ふぐの毒と遠山の金さんパクリ人情話と続き、最後のラーメンライバル店の真相。これがよかった。夕食のお買い物でラーメン買ったのはこれが影響してたと感想書いていて気付いた。2024/11/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22113340
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす