NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

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NEXUS 情報の人類史 下 AI革命

  • ISBN:9784309229447

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内容説明

『サピエンス全史』を超える衝撃――
知の巨人、6年ぶりの書き下ろし超大作


「ネクサス」(NEXUS)とは?
――「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などの意


人間ならざる知能を前に
人間の「絆」(ネットワーク)を守れるか?
 AIの真の新しさとは何か?
 それは、自ら決定を下したり、新しい考えを生み出したりすることができるようになった史上初のテクノロジーだという点にある。
 私たちは、ついに「人間のものとは異質の知能」(エイリアン・インテリジェンス)と対峙することになったのだ。
 *
 憎悪の拡散、常時オンの監視、ブラックボックスの中で下される決定……。
 AIが社会の分断を加速させ、ついには全人類から力を奪い、人間と人間以外という究極の分断を生み出すのを防ぐことはできるのか?
 *
 今こそ、過去の歴史に学ぶときだ――
 古代ローマの政争や、近世の魔女狩り、ナポレオンの生涯などから得られる教訓を通じて、知の巨人が「AI革命」の射程を明らかにする。


情報により発展を遂げた人類は、情報により没落する宿命なのか。本書のAI論は、混迷する世界で民主主義を守るための羅針盤になるだろう。
――斎藤幸平氏(経済思想家・『人新世の「資本論」』著者)

その深い洞察は、私たちが著書『PLURALITY』で提唱する多元的な共創の原理とも響き合い、進化するデジタル時代で人々を導く羅針盤となる。
――オードリー・タン氏(台湾・初代デジタル発展相)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

232
上・下巻、625頁、完読しました。歴史、宗教を踏まえた著者のAI革命論、内容的には興味深いですが、AIに関する書物や記事が増殖している中、著者ならではの斬新な切り口での論考は、少ない気がしました。愚かな超大国の指導者たちが、AIを悪用したら、人類は破滅の道を突き進むんでしょうね。21世紀にもなって、未だに宗教に囚われているなんて、人類は進化していません。AIと言えばインド(人)だと思いますが、インドに関する記述がほとんどないのが不思議でした。 https://www.kawade.co.jp/nexus/2025/05/06

パトラッシュ

187
(承前)イーロン・マスクがⅩでトランプ支持投稿が爆発的に拡散するよう設定する未来はないとはいえない。しかしAIが物語を創作し、合わない人間を排除するエイリアン知能と化さないかハラリは危惧する。あるいはAIがそうなるよう故意に仕向けられたら、反省や可謬性を自覚しないAIによる独裁下に入ってしまう。そんなエイリアンAIが複数存在すれば、意思疎通や意見合意もできず破滅する『火の鳥未来編』のような世界を招くかもしれない。デジタル時代の政治や社会に自己修正メカニズムを維持するため、本気で考えるべき時だと訴えている。2025/04/16

たま

78
下巻でようやくコンピューターが話題になる。ネットワークを形成するコンピューターの特性、コンピューターと政治(民主主義、全体主義)、最後の『シリコンのカーテン』の章は大雑把に言えば米欧と中国の情報をめぐる競争が話題。FBのアルゴリズムが仏教徒によるロヒンギャ殺害を煽ったケース、中国の社会信用システムの例などが繰り返し検討され、分かりやすく、考えさせられる。AIの発展とともに従来の政治(選挙)、経済(課税)、法律etc.大きく変わっていくだろうし、それに対応しなければならない。日本の政治家、大丈夫かな?2025/08/23

壱萬参仟縁

54
なぜ、アルゴリズムは非道な行ないを推奨することに決めたのか? (17頁) アルゴリズムは厖大な数のユーザーを対象に実験を行ない、憤慨や憎悪を煽って攻撃的な言動に走らせるようなコンテンツがエンゲージメントを生み出すことを発見した(18頁)。自ら学習し、自ら行動する能力こそがAIの特徴だ(同頁)。だったら、人間もそうすれば引けを取らないかも? 歴史とは、生物学的特性と文化との相互作用。食物や生殖や親密さへの生物学的欲求や願望と、宗教や法律のような文化の創造物との相互作用(34頁)。2025/08/02

天乃ジャック

39
上手く使えば便利なものなのに、使い方を間違えるとアルゴリズムはとても恐ろしく、制御が効かないものとなる可能性がありそうです。基本的には、AI(エイリアン・インテリジェンス)の進化に警鐘を鳴らす内容の本ですが、一企業やある国だけが規制をしても無意味みたいなので、果たしてこの先どうなってしまうのか末恐ろしい気持ちになりました。フェイスブックのアルゴリズムが、ロヒンギャの暴力を煽ったという悲しい現実を本書で初めて知りました。一方、読メは、感想の表示順にアルゴリズムを使っていないのは正解だと思いました。2025/06/13

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